(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

京アニ出火に至る深層

本日、京都で悲しい事件があったようです。被害に遭われた方々にはお悔やみ申し上げます。

京アニ放火か、死亡1人心肺停止12人 現場には刃物も
2019年7月18日15時09分

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 18日午前10時35分ごろ、京都市伏見区桃山町因幡のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから煙が上がっていると、複数の近所の人たちから119番通報があった。市消防局によると、少なくとも死亡1人、心肺停止12人、重症10人、中等症6人、軽症20人が出ている。京都府警によると、数人が死亡しているとの情報があり、確認を進めている。

 建物は3階建て(延べ約700平方メートル)で1階付近から煙が出ており、ほかに取り残されている人がいるとの情報もある。ほぼ全焼したという。

(以下略)

引用元:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM7L4385M7LPTIL007.html?ref=linenews


本件に関して、マスコミやネット空間では、色んな話が飛び交うでしょうが、ここでは事件そのものの「相」を観た結果をお知らせします。何のことかと思われるかもしれませんが、一つの出来事には、直接的な事由だけでなく、そこに至る幾重もの要素の積み重ねがあり、その中にはその土地の歴史や社会心理的な圧力(呪術など含む)があるという考え方です。

必ずしも正しいかどうかは分かりませんが、この事件から次のようなものが見えたという一つのお話としてご理解いただければと思います。関係性については説明しませんが、関心のある方はその意味をよく考えてみてください。

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図:事件現場の地図-京都市伏見区桃山因幡

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図:縄文海進時の予想地図(現在より13m海面が高いと仮定 Flood Mapsより)
  事件現場付近まで海続きだった。災害を考慮すると大阪都構想は無理が多い。

 

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写真:兜蟹

 

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写真:麻賀多神社(千葉県成田市)


相を観た限り、今年の後半にかけて関西方面で似たような出来事が色々と起きそうな気配です。人に危害が及ぶのは避けたいところですが、そのためには、曲げた所を自ら正さなければなりません。

参考:神の国と123便


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管理人 日月土

今年の梅雨はこれからなのか?

本日は七夕ですが、参りました。1週間程前に「今年の梅雨はもう終わりか」と記事を出したところ、またもや予想は大外し。全国で雨天が続き、九州南部では大雨続きとなりました。一部土砂崩れなどで被害者が出たようですが、雨量の割には幸い大きな災害事故はなかったようなので何よりです。災害に合われた皆様にはお見舞い申し上げます。

さて、最新の天気図は次のようです。

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引用元:tenki.jp https://tenki.jp/guide/chart/ (黄矢印と赤丸は筆者が挿入)

何だか、九州南部の梅雨前線だけがまるで人の手でぐいっと南に押し下げられたようですね。そして、沖縄本土にその前線が乗っかっています。その沖縄と言えば、やはり1週間程前に次のようなニュースがありました。

 

沖縄地方が梅雨明け 平年より6日遅く夏到来

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2019/06/29 11:02 ウェザーニュース

今日6月29日(土)11時、沖縄気象台は、沖縄地方が梅雨明けしたとみられると発表しました。

平年の沖縄地方の梅雨明けは6月23日頃ですので、平年よりも6日ほど遅い夏の到来となりました。

 (中略)

気象庁の発表
沖縄地方の梅雨明け
 平年より6日ほど遅く、昨年より6日ほど遅い

・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。
・春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合があります。
 (以下略)


引用元:ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/201906/290035/

 

これでは、梅雨明けの期日変更は確実のようですね。記録上、沖縄の梅雨明けが最も遅いのは、1976年の7月10日ですから、このままでは、新記録達成もあり得るかもしれません。

 参考:梅雨入り・梅雨明け予想Navi【2019年版】

そもそも、入梅・梅雨明けの期日は、年によって1ヶ月くらい幅があるものですし、全体の天気の流れから人為的に決められてしまうものですから、いつからいつまでが梅雨だなんてのは、明確に言えるものではないようです。

ですから、今年の梅雨が異常か、正常かなどとは一概に言えるものでなく、前回も指摘しましたが、大地の長き歴史の中では、日本に雨の季節などあったこの100年こそが、むしろ異常な出来事だった可能性すらあるのです。

気象予報士さんなどは、今回の九州の大雨の原因を「偏西風の大蛇行」とおっしゃっていますが、偏西風は10,000m以上の高空の話です。積乱雲ではない、乱層雲による雨の場合せいぜい 2,000~7,000mの高さと言われているので、偏西風の蛇行とそれより下層の対流メカニズムを説明して頂かないと、全く理由になっていないと思うのですが、どうなのでしょうか?

追記:一昨年の九州北部豪雨、今年の九州南部の豪雨は線状降水帯によるものだとの説明があります。つまり積乱雲が発生しており、それなら偏西風の影響を受けると言えますが、レーダー記録を見ると、その積乱雲が海上・地上を問わず同じ地域から繰り返しポコポコと発生してる様に見えます。真夏の海水温が高い季節でもあるまいし、積乱雲を発生させる熱源についても説明して頂かないと、偏西風異常だけではやはり説明不足だと思います。


陰謀論界隈では、ちょっと変わった動きをする台風が現れればすぐに「人工台風だ!」と大騒ぎなのですが、そのロジック??を借用すれば

 日本の梅雨は人工気象だった!

と言っても良いような気がします。そうならないよう、気象予報士さんの詳細な説明を待ちたいと思います。

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個人的には、酒井千佳さんか菊池真以さんにお願いしたいです(笑)


さらに追記:

 梅雨の話はさておき、もっと顕著な空の異変に読者の皆さんはお気付きでしょうか?おかげで、最近は朝の3時台から小鳥が囀り始めるようになりました。Twitterのことではありませんよ。これはどちらかと言うと、気象庁ではなく国立天文台マターなのかもしれませんが。いよいよ夏に雪降る時代が近付いているのでしょうか?


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管理人 日月土

G20-日本の決意、世界の決意

大阪で主要国の首脳が集まった大阪G20。その詳細については報道各局が様々な解説記事を出していますので、ここでは取り上げません。しかし、本題とは全く関係ないと思われる次の報道だけは少し気になります。

 大阪城エレベーター「大きなミス」 安倍首相発言が波紋
2019年6月29日19時40分

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 大阪で開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の28日の夕食会で、議長を務める安倍晋三首相が、大阪城にエレベーターを付けたのを「大きなミス」と発言したことに、波紋が広がっている。来年の東京五輪パラリンピックを控える中で、バリアフリーの意識の欠如を憂慮する声が出ている。

 「明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失したが、天守閣は今から約90年前に16世紀のものが忠実に復元されました」。安倍首相は夕食会のあいさつの冒頭、会場近くの大阪城の歴史に触れ、こう続けた。「しかし一つだけ、大きなミスを犯してしまいました。エレベーターまでつけてしまいました」

発言の意図は不明だが、SNSでは発言への疑問の声が相次いだ。
(以下略)

引用元:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM6Y5HP1M6YUTIL00X.html

 

正直なところ、このエレベーターの話題はジョークにも何にもなっておらず、いくら日本人がジョーク下手とは言え、オチすらないこの首相発言がかえって気になります。そこで、この発言の裏には何か暗号が隠されていると見て、次の様に分析してみました。

記事の文面だけを見るに、キーワードは次の3つだと考えられます。

 1)大阪城
 2)大きなミス
 3)エレベーター

まず、1)と2)を比較します。どちらも「大」の字が使われているので、これは言葉の対比を敢えて促しているものと考えます。形容詞の活用語尾を排除して音だけを整理すると、次の様になります。

 1’) オオ-サカ-ジョウ
 2') オオ-ミス

「サカ」に対して「ミス」、「ジョウ」に対しては対比語がないので、これらの文字の並びから、次の文字列が抽出されます。

 (オオ)サカミス

これをアナグラムとして、意味のある単語に並べ替えると

 スサ(オオ)カミ

すなはち

 須佐大神(スサオオカミ) 

そう、日本神話に登場し、八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説で有名な「スサノオノミコト」を指すのではないかと考えられるのです。スサノオノミコト古事記によると、大国主を初めとする出雲族の祖とされています。スサノオノミコトは「夜の食国(よるのおすくに)または海原を治める」ことを命じられるも、それを断って高天原(たかあまはら)を追放され、根の国(出雲)に向かう途中、最後の挨拶をと高天原に再び登るも、今度は攻めてきたと疑われ、その後の天照大神との誓約(うけひ)や岩戸隠れなど天界で様々な騒動をひき起こします。

とにかく「昇り降り」の激しい神話中の存在なのですが、エレベーターとは日本語で表記すると

 昇降機(しょうこうき)

ですから、この1)~3)の3つのキーワードから、一つの重要なキーワード

 スサノオ

が導かれるのはほぼ間違いないと考えられます。

さて、次に安倍首相の発言意図の分析ですが、その意味は「エレベーターを設置したのは大間違いだった」ですから、

 スサノオによる海原(地上のこと)統治は間違いであった

と解釈することができます。これを反語的に言い直せば

 地上は神でなく我々人間が統治する

という宣言にも聞こえます。この物質世界を人が統治しなければならないのは当たり前の話ですが、要するに人々が心の中に「神への信仰」を抱くことを一切認めない、という宣言にも受け取れるのです。これって、陰謀論でよく登場する秘密結社「イルミナティ」の基本理念と全く同じですよね。

日本神話などという一国の神話に纏わる話題が、世界に向けてのメッセージと成り得るのかという疑問なら全く不要です。主要国諜報部の日本担当官なら、古事記日本書紀を諳んじるまで頭に叩き込んでるはずですから。一般的な日本人以上に彼らは日本のことをよく知っているのです。

また、海外事情を知る方にとって常識かと思いますが、信仰度合いの濃淡はあれ、宗教なり信仰なりを大事として捉えない国、民族はありません。米国大統領が聖書に手を置いて就任宣言するのがその一例でしょう。他国と関係を築く上で、相手国の宗教事情を理解するのは外交のイロハとすら言えるのです。

日本だって八百万の神々の国で、こんなに沢山、寺や神社があってという反論があるかと思いますが、正直なところ、神社は神を締め込み、寺は仏を魔仏に変え、ご利益やおかげを切売りしているのが日本の宗教界の実態です。このブログの読者さんで、毎日神や仏に見返りを求めない感謝の祈りを捧げている方がどれくらいおられるのでしょうか?残念ながら、日本はどの社会主義国もなし得なかった宗教の形骸化(あるいは洗脳装置化)に世界で唯一成功した国と言えなくもありません。

 関連記事:今日も鳥居で神封じ?


私はこの安倍首相のメッセージを安倍さん本人のものとは思っていません。おそらく、私が10年前から追い続けている、日本社会の最深部に潜む真の統治者からのものであるだろうと予想しています。そして、その統治者が、世界のリーダーの前で、これまでと変わらぬ神への挑戦を示したのが、今回の安倍首相「エレベーター発言」の真意であったのだろうと解釈しています。

 素戔嗚の 尊治らせる 海原ぞやよ

 天が下 おつる隈なく 照らす大神


トランプ大統領が金委員長と緊急会談

こんなことが、本当にあるんですね。おそらく、トランプ米国大統領と文韓国大統領、そして金委員長との間で、G20の結果次第ではこの会談がセットされることが決まっていたのでしょう。G20の結果とは、ずばり、安倍首相の「エレベーター発言」のことだと思われます。

米朝首脳が面会へ 南北軍事境界の非武装地帯で
2019.6.30 13:1
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 【ソウル=黒瀬悦成】韓国の文在寅ムン・ジェイン)大統領は30日、トランプ米大統領北朝鮮金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長が同日、南北の軍事境界線にある非武装地帯(DMZ)で面会すると発表した。ソウルの青瓦台(大統領関係)でのトランプ米大統領との会談後の共同記者会見で明らかにした。

 米朝首脳の対面は、昨年6月のシンガポールでの史上初の米朝首脳会談と、今年2月のハノイでの2度目の会談に続き3回目。トランプ氏が境界線を越えて北朝鮮側に入れば、現職の米大統領として初めてとなり、米朝関係転換の象徴的場面となるのは確実だ。
(以下略)

引用元:産経新聞 https://www.sankei.com/world/news/190630/wor1906300019-n1.html

 

どうやら、世界は本気で神をも恐れぬ乱暴者の日本から危険なおもちゃを取り上げようと動き始めたようです。

Hi,little boy, it's time to have your favorite toys be taken !


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管理人 日月土

今年の梅雨はもう終わりか

今月26日頃、関西・九州で記録上最も遅い梅雨入りが宣言されたと思ったら、いきなり台風の発生ですからね。昨年から引き続きおかしな天候が続いています。

参考:気象庁令和元年の梅雨入りと梅雨明け(速報値)」

ところで、この台風「セーパット」なんですが、台風に昇格?したのは四国沖。これは昨年の東から西に逆行して日本中を驚かせた台風12号「ジョンダリ」にも匹敵する衝撃度です。

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引用元: tenki.jp https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2019/06/27/5095.html


しかも、本日の天気図を見ると、何だか梅雨も終わろうとしている雰囲気が漂ってます。4月下旬の記事で、「梅雨で始まる令和」とタイトルを打ちましたが、どうやらこれは大はずれ。関西・九州方面に限り「梅雨無しで始まる令和」と修正しなければならないようです。

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引用元:tenki.jp https://tenki.jp/guide/chart/


こうなると、この日本に、古代から現在に至るまで本当に梅雨なんて季節があったのか、よく調べないといけませんね。高々100年程度の記録(記憶)を以って、2000年以上に亘る日本の気象を決め付けることなんてできませんから。

欧州で発生している大熱波を受け、現在行われている大阪のG20で、世界的な気候変動について話し合われるとかしないとか。しかし、日本に梅雨などという季節があったこの100年の方が悠久の大地の歴史の中では、むしろ異常気象だった可能性だってあるのです。

この先、お天道様がどうなるか知る由もありませんが、最初に影響を受けるのが農業ですから、万が一に備えて米の備蓄を少し増やしておくのが良いのかもしれません。


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管理人 日月土

川崎殺傷事件の考察

先月末、トランプ米国大統領が日本を離れようという5月28日、その悲しい事件が神奈川県川崎市で起きました。小学生児童を含む二人がお亡くなりになられ、重傷を負われた方も複数、そして犯人そのものが自害するという痛ましいものでした。

亡くなられたお二人のご冥福と、傷を負われた方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げます。

 * * *

このような痛ましい事件について、どこまで私見を述べてよいのか、10年間、123便の真相を追い続けた今でも考えさせられることがあります。人の触れられたくない部分に触るなという方もいれば、本当のことを知らなければ死ぬに死ねないという方もいます。

この場合私はこう考えます。同じことが繰り返されないためには何をしたらよいのだろう、悲劇の拡散を防ぐためにはどうしたらよいだろうかと。

以下はあくまでも私見ですし、これが絶対だと言うつもりもありません。こういう分析もあるのだと思っていただければそれでけっこうです。ただ、興味本位で行っている訳ではないことだけはご理解いただきたいと思います。事の本質を私なりにこう見たと言う記録だと思ってください。


■暗号分析に現れる御巣鷹山

いつものように、報道の文言に現れるキーワードから、報道が直接文面で伝えられない事実、関係者に向けた秘密通信が隠されていないかどうかを調べます。

関連ブログ(新)日本の黒い霧の記事「トランプ訪日、米軍機が佐久と沼津に現れた」でも川崎の事件に少し触れていますが、そこでは、「川崎市多摩区登戸」から「川の先にある登戸」と読み替えて、荒川中流部にある埼玉県鴻巣市登戸を比定しました。

埼玉県鴻巣市登戸の中心部は、ほぼ北緯36.0度です。そしてこの36.0度の線を西に辿ると

 御巣鷹の尾根昇魂の碑

を通過することが分かります。ご存知のように、私は123便事件を専門に取り扱っているため、どうしてもその関連に目が留まってしまうというのがあるのかもしれません。ですから、偶然の要素というのは否定しません。

さて、ここで他のキーワードを事件報道から拾い出します。それは、亡くなられた女児が通われていた「カリタス小学校」と、やはり亡くなられた「小山智史」さんというお名前です。

これを次の音に分解します

 カ・リ・タ・ス (+小学校)
 オ・ヤ・マ (+智史)

この「カリタスオヤマ」をアナグラムで並べ替えると

 オスタカヤマ + リ → 御巣鷹山 + リ

となります。複数のアプローチで同じ結論が出たとき、これが暗号のキーワードである可能性はかなり高くなります。もちろん、先入観がそうさせてるというご意見はあるでしょう。私も、確証を得るには3つ4つの合致が必要だとは思っています。実は被害者と犯人の両年齢が示す数字からも123という数字が導き出されるのですが、それを説明するには、123便事件に関する背景をもう少し詳しく説明する必要があり、それはまだ記事にしていないので、ここでは省略することにします。

さて、「御巣鷹山」が隠されたキーワードの一つだとした時、「リ」の取り方次第で解釈が変わってきます。最終的に、これには、おそらく「離」と「裏」の二つ意味のどちらか、あるいは両方の意味を掛けていると考えるのが妥当のようです。

 (1)「離」:123便事件をこれ以上表に出すな
 (2)「裏」: 123便事件には隠された真実がある


まさか私個人に向けてのメッセージとは思いませんが、動画配信など、最近は新たなメディアを通して同事件の闇を投げかけたりする方が増えているようですし(あくまでも所感です)、また青山透子さんのように、元日航職員の方が、書籍を発表し政府公式の事故調査結果に疑問を呈するなど、123便事件への関心が、事件から34年経った現在でも根強く残っていることを窺わせます。

このメッセージを「死傷」という事件に乗せてきたと言うことは、これは真相追求者に対する明らかな脅しでしょう。その脅しの対象とは、私のような一個人活動家よりも、大手マスコミや出版社などの社会的影響力の大きい団体へ向けた要素が多いと思われます。

どんな理由があれ、人の死を以って脅しをかけるというのは、二重に罪深いことであると思わずにいられません。



陰陽道的分析に現れる過去の因縁と仕掛け

私が、多少陰陽道を齧る者であることは先にお知らせしておりますが、次はその立場からの分析です。正直、陰陽道のロジックと現代科学のロジックは殆んど噛み合わないので、妙な誤解を避けるため、言葉での説明は最小限とします。敢えて考え方の核心だけを説明するなら、あらゆる事象は人の心の働きにより起こるものであり、その心理は、古い記憶、形状、言葉などにより蓄積的に形成される。そして、陰陽道はその心理形成プロセスを観察することによって、この世の事象を分析し、時には操るというものです。

これでは、物心二元を原則とする現代科学と相反することは火を見るより明らかです。また、宗教ですら、心象世界の形成を促す一つの技術体系と認識します。つまり、科学は一つの宗教であり、言い換えれば宗教は心理に特化した科学体系の一つであるとの認識です。

一つの出来事には、心理を含め現れに至る何重にも積み重ねられた背景がある。そこを分析してみましたが、まだまだ見落としは多いでしょう。何はさておき、以下に事件の分析図を掲載します。どう受け取るかは読者さん各自のご判断にお任せしたいと思います。

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図:登戸駅現場周辺 (過去の因縁と地形)
※最初の図で事件現場の位置を間違ってるとのご指摘がありました。修正により気脈の動線が繋がり、この仕掛けの中核が図中の◎の場所であることが確定しました。ありがとうございます(6/9)。

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図:登戸駅周辺 (人・物の移動は気の流れを生む)

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図:今回使用した言霊 (秘術などではなく土地の安寧をウタにしただけです)
 

以上から言えるのは、この道の専門家が事件に向けて周到な準備を行ってきた形跡があるということです。同じ道の者としてこれは看過できませんので、気付いた点については現地でその仕掛けを全て外しておきました。

私が何かする訳ではありませんが、天の摂理は当該関係者に行為の代償を必ず求めてきます、それ相応の御覚悟をなさってください。この道ではそれを”返し矢”と呼びます。



■人を責めることでは解決しない

日本には法があり、裁判があり、そして、そこでのみ裁くことが認められ、私刑は許されていません。裁判が行われるのは何が真実かを明らかにしないと、最後まで人を裁くことなど出来ないからです。しかし、SNSが普及した現在、言葉による私刑が世に溢れているように感じます。それって、己の正義のために人を傷つけてしまう世の犯罪者と何が違うのでしょうか?

聖書の説話の中で、姦淫の罪を犯した女性に石を撃つという群集に向かって、イエスは「心に一切の姦淫がない清き者が石を撃て」と言葉を発せられました。果たして、石を撃てるものはおらず、女性は許されました。

私も、時々言葉が荒くなり、もしかしたらその言葉で人を傷つけてきたかもしれません。いや、傷つけてきたでしょう。その意味では無実とは言えません。それが人の避け得ない性であるなら、人は誰かを責めるより、真実を深く知り、どう許しどう解決したらよいのか、そう考えて生きるべきなのではないでしょうか?なかなか難しいことではありますが、それを目指すしかないと思うのです。



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管理人 日月土

深海魚が教えてくれる人類の未来

前回の記事「水資源問題は存在しない」で、地球上の海水はほとんど真水であろうというお話を紹介しました。その理由として、100m以上の深海では常に水クラスターの比重が、塩の重合体よりも重くなるからであるとの説明をさせていただきました。

さて、その説明だとひとつ大きな問題が浮上してきます。それは酸素の存在です。酸素分子O2の分子量は

 18 × 2 = 36 g/mol

と、塩である塩化ナトリウム単分子のそれよりも小さく、しかも、水分子のような大きな電気極性はないので、クラスター構造も取りにくいはずです。何が言いたいのかと言うと

100mより深い深層水には酸素がほとんど存在しない

と考えられるのです。しかしです、私たちは100mより深い海底に多くの種類の魚類や、その他の海洋生物が生息していることを既に知っています。そして彼らの呼吸形態は基本的に酸素呼吸です。この事実と水クラスターの比重理論から導かれる結論は明らかに矛盾するのですが、これはいったいどう説明したらよいのでしょうか?

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写真:深海より吊り上げられたアコウダイ
周囲の圧力が下がったため、空気袋内の酸素ガスが膨張して、身体が膨らんだように見える。目も飛び出してしまった。



■鰓(えら)呼吸は嘘なのではないか

さて、魚を例に考えると、魚は一般的に鰓(えら)呼吸をしていると言われています。鰓呼吸とは、一般的に次のように定義されています。

鰓呼吸:外呼吸器官として鰓(えら)を用いて水中でガス交換をする外呼吸。 水中生活をする動物が行う。

しかし、深海魚は特別鰓が発達している訳でもなく、酸素が乏しい、というか殆んど存在しないはずの深海でどのように酸素を取り込んでいるのか、これでは全く説明が付きません。

ここで大胆に発想を転換してみます。深海魚が酸素呼吸ができる理由、それは

 体内で酸素を作り出しているから

なのではないでしょうか?つまり、これまで信じられていた水中の酸素を取り入れるだけのものと思われていた鰓呼吸の観念は間違っていた、あるいはわざと間違って伝えられていた、すなわち嘘だったのではないかということです。



■深海魚は水の電気分解で酸素を得ている

深海魚の中でも提灯鮟鱇はかなり有名ですよね。発光体を提灯のように吊るして、まるでイカ釣りのように小魚を光に集めて捕食するあれです。

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写真:提灯鮟鱇(新江ノ島水族館HPより)

 

実は、提灯鮟鱇に限らず、深海魚のほとんどが発光器官を持つといわれています。つまり、深海魚のほとんどが何らかの発電能力を持っているということになります。その能力は、果たして捕食、あるいは捕食を避けたり求愛行動のための擬態を目的にしているだけなのでしょうか?

参考:深海生物のほとんどが発光します(マイナビウーマン記事より)

ここで、深海魚の持つ発電能力と酸素の自家生成を結びつけるとどういう結論が得られるでしょうか?そうです

 水の電気分解です。

ご存知のように、電気分解により水から酸素と水素を取り出すことが可能です。これを化学式で書けば

 2H2O → 2H2 + O2

となります。この辺は中学校で習っていると思うので、忘れた方は確認してください。このように水から酸素を得ることが理論的に可能なのです。深海魚は電気分解により酸素を得ているのではないでしょうか?

しかも水中に塩分である塩化ナトリウム(NaCl)があると、塩が電極に析出してしまうので、水の分解効率は悪くなると予想されます。すなわち、電気分解による酸素の自家生成は、真水である方が効率がよいのです。これは、海洋深層水が真水であるということの、別の形での証とも思えるのですが、如何でしょうか?

さて、ここで、深海魚の酸素生成メカニズムについて、私なりの予想を図にしてみたのでご覧ください。

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図:深海魚の酸素生成メカニズム予想図


上図に描いた各部と機能について簡単に説明を加えます。

 発電:
   鰓と鼻腔にある振動子を水流で振動させ発電させる
 電気分解
   生体触媒に通した微弱電流により水を酸素と水素に分解
 酸素取り込み:
   鰓に張り巡らせた血管から酸素を吸収
 水素排出:
   鼻腔から放出。極小の泡なので視認できない
 発光:
   振動子による余剰電力は化学的に蓄電され、それを利用
 捕食:
   鰓で濾した餌を消化器系に輸送。水は鰓から体外へ排出


このメカニズムの要は次の二つです
 1)生体発電素子(振動子)
 2)生体水分解触媒

口腔部を流れる僅かな水流の運動エネルギーを1)で電気エネルギーに変換し、その電気エネルギーを使って2)の触媒で水を電気分解する。この時、不要な水素を鼻孔から排出するというものです。酸素は口腔部を再循環し、鰓によって血中に取り込まれます。呼吸で使われない余剰の電気エネルギーは化学的に蓄電され、深海魚特有の発光反応に再利用されます。

これを実現するには、発電振動子と触媒、そして発光体のエネルギー変換効率が恐ろしく高いものでないと成立しません。そんなことが果たして可能なのでしょうか?

初めに、この図は私の予想と断りましたが、実は全くの想像ばかりでもありません。ある筋からの情報を元にしていることを、改めて付け加えておきます。このメカニズムが存在する傍証になるかどうかは分かりませんが、その情報筋は、生体機能を模倣した高効率発電、そして高効率触媒については既にその物理化学的構造が解明されていると言います。

その応用例の一つが、艦船が魚雷よけに使う「マスカー」なのです。かわぐちかいじ氏の漫画「沈黙の艦隊」にも登場しますね。そう、軍事の世界では既に前から実用化されている技術なのです。

マスカー:護衛艦などが航行中に喫水線下などにある複数の穴から空気を出して、自艦が発生する音を空気の泡で包み、相手(潜水)艦などからの攻撃をそらす装置。

 

■深海魚が人類を救うのか

深海魚の生体機能がどのように社会応用されるのか考えてみます。

1)生体発電素子

 この技術があれば、雨水や、小川の流れ、キッチンの排水など、あらゆる水の運動から電気エネルギーを高効率で取り出すことができます。乾燥状態で使用ができるのなら、室内の空気の対流からでも発電が可能となるでしょう。もはや、あちこちに、巨大なコストをかけて火力発電所原子力発電所を建設する必要はありません。また、石油やウランなどの地下資源に頼る必要もありません。物理的動きのあるところ全てに設置すれば、家庭単位で実用レベルの発電が可能なのではないかと考えられます。

2)生体水分解触媒

 わずかな電力で水から酸素や水素を取り出すこの技術があれば、自動車の燃料及びエンジンは一気に置き換えることができます。すなわち、水を燃料とし、水素と酸素の混合ガス(ブラウンガス*1)を内燃機関で爆発させるというものです。現行のエンジン機構を大きく設計変更することなく使用することができ、排出されるのは水という、極めてエコな自動車が誕生することになります。また、このエンジンを発電機に応用するのもよいでしょう。

このように、深海魚が持つ生体機能を応用すれば、人類は、地下資源に依存した文明社会と決別することができるかもしれないのです。もしも、この技術を各国軍事機関だけが知り、握り潰しているのならば、それは明らかに人類全体に対する背徳行為です。もしも、この記事を各国軍事機関、あるいは政府の関係者が読んでいらっしゃるなら、今すぐにでも知りえた情報の全てを世界に向けて公表するよう行動してください。

それができないというなら、軍や政府とは国民・人類を守る公的機関ではなく、特定団体の経済的利益を守り、多くの人々を困窮させる私的謀略機関であると定義し直さなければなりません。

*1 ブラウンガス:後に記事にする予定ですが、広島・長崎の原子爆弾と呼ばれている大爆発は、大量に発生させたブラウンガスの爆発によって起されたものです。繰り返しになりますが、爆発・放射線放射能はそれぞれ別の物理プロセスであり、それをほぼ同時に出現させることにより、人類に「核兵器」という幻影を植え付け、現在に至る戦争経済を駆動するための思想的根幹に据えたのです。つまり、核兵器は存在しないのです。


■人も水中で生きられる

前節までは深海魚のお話でしたが、川や海の浅瀬に住む魚はどういう生体機構になっているのでしょうか?

実は発光器官の有無を除けば、呼吸メカニズムは殆んど同じなのです。但し、海の浅い場所には塩分があるため、塩の析出により、酸素生成効率は大幅に落ちると考えられます。その代わり、水中に酸素分子も溶け込んでいるため、電気分解の効率が落ちた分は海水から直に酸素を取り込めばよいのです。

また、鰓は空気から直接酸素を取り出すこともできます。水中酸素が不足し、電気分解でも充分な酸素が得られないとき、魚は口を水面に突き出しパクパクさせます。これは、室内で飼っている金魚にでもよく見られる行動です。必ずしも酸欠の時だけの行動とは言えませんが、こうやって空気を吸うことで酸素を得ることもできるのです。

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図:口パクする金魚

こんなことができるのも、魚の鰓と哺乳類の肺胞の機能が殆んど同じだからです。その論理から改めて気付かされるのは、

 1)哺乳類も肺で発電している
 2)哺乳類は水中で呼吸できる

の2点です。普段の生活感からはピンと来ないかもしれませんが、神経組織が基本的に電気信号の伝達をその機能としているのなら、どこかでその生体電気を発電していなければ辻褄が合いません。そんな生体維持の根幹たる機能を司っているのが、呼吸だけではない肺のもう一つ役割なのです。

また、私たちが生まれる前、母のお腹の中、すなわち羊水という水中で呼吸していたことを考えれば、私たちの肺は水中でも呼吸機能を保てることに何の不思議もないことが分かります。そうなれば当然、水分解触媒を私たちも生体機能として有しているということになります。

それを物語の中で表現したのが、これになるでしょう。

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図:エントリープラグ内に満たされるLCL(エヴァンゲリヲンより)
鼻をつまんで口から液を吸い込むのだよ、イカリシンジ君

図は、20年ほど前に好評を博した人気アニメ「エヴァンゲリヲン」からのものです。エヴァの操縦者はエントリープラグと呼ばれる操縦ユニットに密閉されるのですが、操縦時、プラグ内部はLCLという液体で満たされるという設定です。

情報筋が伝えるところによると、この技術も架空の話などではなく、既に軍用として実用化されていると言います。世界中の海洋に密かに建築された海底軍事基地などでは、作業員がLCL様の液体に浸った状態で、深海作業などに従事しているとのことです。日本ではさしずめ静岡県沼津沖の海底基地で使われているのでしょうか?

なお、哺乳類が水中呼吸に移行した場合、生体触媒による酸素生成が活性化するので二酸化炭素は排出されず、魚と同じように鼻からの水素排出となるでしょう。完全な口呼吸という訳です。また、特に高濃度酸素水などを用意しなくても、LCLはきれいな真水で充分なはずです。

追記:海底遺跡は海に沈んだものなのか?

沖縄県与那国島の周辺海域は、海中に人工建造物らしき石組みが見られる場所があるので有名です。海底遺跡ではないかとの意見もある一方、自然造形だと主張する方もいらっしゃるようです。

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写真:与那国島海底遺跡

仮にこれが海底遺跡だとして、多くの方は海に沈んだ古代文明の痕跡ではないかと推察しているようです。しかし、地上の哺乳類が生物的にも水中に適応可能であることを知っているなら、別の考え方が成立することにもうお気づきでしょう。

そう、水棲化した人間の集団が海中で文明を築いた可能性も全くゼロとは言えないのです。世の中には、西洋を中心に人魚伝説がありますが、もしかしたら、それは水中で生活する人間の姿を目撃したものだったのかもしれません。

プールで出産された赤ん坊は、母親の胎内から出た直後はプールの水を通して初めての呼吸を行うと言います。もしも、そのままプールの中に居続けたらどのように外界に適応するのでしょうか?

意外と、昔のテレビ特撮物に登場した水棲人のような人種は、私たちの目が届かない海の底で静かに暮らしているのかもしれません

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海底原人ラゴン(ウルトラQより)



■若き海洋研究者へのお願い

以上の内容は、こちらに届いた各種情報を元に推考したものですが、幸運にも周囲に研究環境が整っている、若き研究者、あるいは学生さんは、これらを実際に確認し、実証して頂ければと思います(もちろん反証をあげることも大事です)。

これまで述べた項目から研究テーマをまとめると以下のようになるでしょう。
 ・海洋深層水が真水であることの実証
 ・魚の持つ超効率発電振動子のメカニズム
 ・魚の持つ超効率電気分解触媒のメカニズム
 ・魚の持つ超効率発光体のメカニズム 
 ・人が水中呼吸可能であることの実証

気をつけなければならないのは、これらは軍事・政治の世界では既に確認されている可能性があるということです。皆さんに期待されるのは、純粋科学に従事するものとして、研究成果を特定受益者の為でなく、人類全体の幸福のために公表して頂くことです。前回記事で水資源問題は存在しないと指摘しましたが、皆さんにはぜひ、エネルギー問題は存在しないことを証明してほしいのです。

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さかな君も頑張れ!


もしかしたら、脅しや危ない目に合うかもしれません。しかし、それでも、この世界を少し真っ当なものとするために命を掛けて研究する価値はあるでしょう。そんな勇気ある若者を私はこれからも応援していくつもりです。

私たちは皆、受精卵として生を受けた後、この世に誕生するまでの穏やかな期間を母の羊水の中で過ごしてきました。そんな母の身体にも等しい川や海を、争いの血で汚すことだけは絶対に避けなければなりません。水資源や地下資源を巡る争いがどれだけ無意味なものなのか、それを深海の生物たちは教えてくれてるのです。


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管理人 日月土

水資源問題は存在しない

昨日、知人と四方山話を交わす機会があり、その中で次のような話題が出ました。

「知り合いのお婆さんの深井戸から出る水が、海のそばにも拘わらず真水なんです。どうやら海底よりさらに深い、地上から300m位の海底下の地層を流れる地下水脈があって、そこを通ってきたきた水だから云々・・・」

この説明を否定はできませんが、これを聞いた時に次のような話があることも知ってもらうべきかなと思い、添え足しました。

「100mより深い海中はほぼ淡水なんですよ」

と。

スーパーなどに行けば、今でも海洋深層水としてペット入りの水が売られているかと思います。そこに書かれている説明を読んでも、わざわざ塩分をろ過していると書いてるものは少ない様です。高知県のホームページを見ると「脱塩処理している」と説明があり、処理にはRO膜(逆浸透膜)を利用しているとあります。

 参考: 室戸海洋深層水

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図:海洋深層水の商品


■自然界に水は単分子状態で存在しない

ちょっと物性物理をかじった方、水の健康法に凝った方なら「水クラスター」という用語を聞いたことがあるかと思います。自然界では水分子が単分子で水になっていることはまずありません。10個以上の水分子が集まって「クラスター」という状態を作っています。なので、家庭に届いている水も、単分子の水ではなくクラスター状態の水なんです。

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さて、塩分となる塩化ナトリウム(NaCl)の分子量は
  58.44 g/mol
ですが、それに対して水の単分子の分子量は
  18.02 g/mol

単純計算すると、
  58.44/18.02 = 3.24
ですから、NaClは水分子4個分以上のクラスターより比重が軽いということになります。

 

実際には、NaCl自体も水の中ではイオン化してイオン結合など重合化するので、塩分が水分より重いという状態は変わりません。ところが、海水深度が深くなり、水圧が高くなると水クラスターの重合度合いが高くなり、100m位の深度(おおよそ11気圧)で、常に水クラスターの分子量が塩分のそれを上回るようになると考えられます(*)。

*これは経験や情報等に基く推論です。実際には加圧実験機等で証明する必要があるでしょう。

そうすると、比重の関係により、塩分はその深度より下に沈降しなくなります。よって、100mより深い深海は淡水の領域となるのです。

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図:海洋深層水の説明図

海洋の平均深度は3800mと言われてますから、この数字を信じれば、全海水における塩水の割合は0.3%程度、つまり

 海水のほとんどが真水

ということになります。もっとも、平均3800mは過大な見積もりだと思うのですが、それでも、海水の大半が真水であるという事実は変わらないはずです。


室戸岬海洋深層水がどうして塩辛いのか?

以上の説明は、高知県室戸岬から取水されている、塩分を含む海洋深層水の説明と矛盾しているように感じられるかもしれません。しかし、以下の説明を読むとその理由が明らかになります。

参考:なぜ室戸

つまり、室戸の深層水は深層から表層へと海流が湧き昇る「湧昇流」が発生する「湧昇域」から取水されているため、上下層の間で攪拌が起こり、表層下部の最も塩分が濃い海水が交じり合っているのだと考えられます。つまり、室戸の深層水は厳密には深層水とは言えないものなのです。

なお、同関連ページには次の様に書かれていますが、

逆浸透膜(RO膜)で作られた水は塩分やその他のミネラル成分が少なくなり、真水に近い成分となります。そのままでも飲むことはできますが、ペットボトルの海洋深層水飲料は各社でミネラル成分の調整をして販売しています。」

深層水でもない上に、こんな成分調整をしてたら深層水として売り込むメリットは何もないと思うのですが?・・・余談ですが。


■よって水資源問題は存在しない

日本国内では当たり前のように海洋深層水が売られているのに、何故か、国際政治の評論家たちの間では、近い未来にアジアで深刻な水の争奪戦が行われるような論調が主流になっています。

中国や韓国の資産家が日本の水源地を買い漁っている、欧米企業が日本の水道事業を乗っ取ろうとしているとか、扇情的な論調も幾つかみられます。しかし、海洋深層水の真実を知っていれば、

 そんな投資は全くの無駄骨

であることにすぐに気付くはずです。そして、中東諸国に莫大な資金を投下して建設されている

 淡水化プラントも全く無意味

であることが分かるはずはずです。もちろん日本企業が得意としているRO膜の技術はこれからも必要でしょうが、自然に存在する物理現象が塩分を選り分けてくれるのですから、コストをかけて海水をわざわざ淡水化する必要など全くないのです。

私がこれはひどいなぁ、と思うのは、例えば、米国のオハイオ級原子力潜水艦などは150人の乗員を乗せ、90日間潜航するのですが、船内では水は使い放題とのこと(元海上自衛官談)です。一人が一日10リットル使った場合でも、一日1.5tの真水が消費され、90日の潜航では、135tの水が消費されることになります。これって、同型潜水艦の容積の8倍強です。

まあ、原子力でろ過機を回し続け、排水を浄化し続けているという理屈でしょうが、本当でしょうか?海洋深層水が真水であることをご存知だからこそ、これだけの乗員の長期潜航生活が維持できるのではないでしょうか?

きちんとした検証は必要ですが、もしも海洋深層水の秘密を黙り続け、各国の水資源争奪戦争を煽り、あまつさせ、その戦争に海洋深層水の恩恵を受けている(と思われる)潜水艦を投入しようというなら、

 水戦争はとんだ茶番

だと言わざるを得ません。

私は、水とは、神が地上に生きる万物に等しく与えられたものであると思っています。これを愚かな政争の具に貶めてしまえば、その代償は人類にとって計り知れないくらい大きなものとなるでしょう。日本が進むべき道は、高価なプラントを特定の金持ち国家に売りつけることでなく、海に眠る水の恵みを全世界の乾き切った人々に届ける、それではないかと思うのです。

追記 RO膜で本当に淡水化できるのか?


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海水淡水化には複数の方法があります。多段フラッシュ法のような沸騰・蒸発を使用する方法はまだ納得できますが、RO膜を使った逆浸透膜法には以前から疑問があります。それは、塩化ナトリウムの分子量は水分子単体の3倍強しかなく、膜がクラスター状態の水を透過させるとすれば、重合度の小さな塩化ナトリウムは簡単に膜を透過することになります。

水のクラスターサイズも一定ではありませんから、大きなクラスターに合わせれば、かなりの塩分が透過するでしょう。仮にサイズ調整ができても、すぐに膜が目詰まりしそうなものです。そんなものが果たして使い物になるのでしょうか?

もしかしたら、RO膜法は、塩分濃度が極めて低い海洋深層水についてのみ、不純物除去を目的に行われているのかもしれません。つまりプラントメーカーも海洋深層水が真水であることを知っているのかもしれないということです。そうだとしたら、日立などの日本企業は中東諸国を騙していることになりますが、どうなのでしょう?中東諸国関係者は海洋深層水について自国で再調査し、淡水化プラントの契約企業に詳細な説明を求めるべきです。

 

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