(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

菅原大臣辞任と地下発電

9月の台風15号到来直後に経済産業大臣に就任した菅原一秀氏が、なんと、1ヶ月あまりの短い在任期間であっという間に辞任されてしまいました。このブログの記事「千葉大停電-半分以上は電気の横流し」でも今後のご活躍を大いに期待?したのですが、仕事を覚える間もなく、つまらないスキャンダルで去られたのはとても残念です。

菅原大臣 辞表提出 入手した「贈答品リスト」には
2019年10月25日 17時17分f:id:adoi:20191027015118j:plain


「メロン」や「かに」「たらこ」。
NHKが入手した菅原大臣の事務所のものとされる贈答品のリスト。そこには贈った品物や数などが具体的に書かれていました。
菅原経済産業大臣は、選挙区内の有権者にメロンなどを贈っていたほか、秘書が香典を手渡していたなどと「週刊文春」で報じられたことをめぐり、25日、安倍総理大臣に辞表を提出。
就任からわずか1か月余りで辞任に追い込まれました
(以下略)

引用元: NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191025/k10012148321000.html

そりゃ、やってはならぬことをやってしまったのですから仕方ないですし、だから許しなさいと言う気もありませんが、これくらいの贈答は、賄賂なのか付き合いの範囲なのかという点ではかなりグレーゾーンですよね。組織票を動かせる有権者の中には「挨拶がない」と怒る人もいるでしょうし、その人だけを特別扱いする訳にもいかない、完全にクリーンに立ち回るのは、菅原氏も難しかったのでは?とほんの少しだけ同情します。

それにしても、あの天下のNHKさんがプライドもなく文春の後追い記事を書き、既に辞表を提出した人のことをここまでグイグイ書き綴るのも何か大人気ない気がします。いつものように穿った見方をすると、

 菅原大臣が辞めるのは当然なのだ

という絶対的な世論作りのために、一枚噛んでいるからと言えなくありません。もちろん、文春のすっぱ抜きもその策略の一環であるという見方です。

そう思うのには次の安倍首相のコメントもあるからです

安倍首相「国民に深くお詫び」 発言全文、菅原氏の辞任で 
2019.10.25 09:47

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 安倍晋三首相は25日午前、菅原一秀経済産業相の辞任を受けて「任命責任は私にあり、こうした事態になってしまったことに対し国民の皆さまに深くおわびする」と述べた。首相官邸で記者団に語った。首相の発言の全文は次の通り。

   ◇

 --菅原氏の辞表提出の受け止めと後任の人事の考えは

 「菅原氏から、『自らの政治資金の問題でさまざまな報道がなされ、大切な国会審議の時間が自らの問題に割かれる事態となってしまった。課題が山積する経済産業行政において、自らの問題において停滞があってはならないし、それは私の本意ではない。よって辞任したい』との申し出があり、受理いたしました。任命責任は私にあり、こうした事態になってしまったことに対し、国民の皆さまに深くおわびを申し上げます」

 「産業政策、通商政策、エネルギー政策といった重要な行政、政策立案分野において一刻の停滞も遅滞も許されません。そこで後任の経済産業相に、以前、安倍内閣の閣僚として手腕をふるった梶山弘志氏にお願いすることといたしました。梶山氏は安倍内閣において、地方創生担当相として地方の産業活性化、また、規制改革に取り組み、成果をあげていただいた。そうした経験を生かして、幅広い経済産業行政において、そのかじ取りを担ってもらいたいと考えています」

引用元:産経新聞 https://www.sankei.com/politics/news/191025/plt1910250015-n1.html


首相個人の本意ではなく菅原氏の辞任を受理したしたにも拘わらず、後任の梶山弘志氏の名前があっさり出てきたことにとても違和感を覚えるのです。重要省庁である経済産業省の人事は相当頭を捻らないとならないはずなのに、後任の名前がまるで既に用意されているように出てくる。それはつまり、

 菅原氏の辞任は規定路線であった

ことを示しているのではないでしょうか?

どうして菅原氏は辞めることになったのか?

ここからは、完全に私の推測なのですが、文春記事が世に出る期間に限れば、やはり次の問題が大きかったと考えられます。

 1) 9月の千葉大停電
 2) 関西電力収賄疑惑

1)については、上述の過去記事でさんざん書いていますが、ただしこれは、菅原氏就任直前のことなので、菅原氏に直接責任が及ぶことではありません。その対応にしても就任いきなりでは省内を指揮するのは難しかったでしょう。むしろ、9月末に発覚した2)の方が経産省にとっては痛手だったと予想されます。現在までは、元地方自治体関係者が経営する会社と関西電力との民間同士における金のやり取りということになっていますが、関西電力キックバックされた金銭が、今度はどのように政界に還流されたのか、常識人ならそこを疑うのが当たり前です。

原子力マネーの問題が政界に波及を防ぐ、その為には、司法や警察にも強い人脈を持つ人物が原子力担当省のトップに据えるのが適当でしょう。後任の梶山氏がそれに相当するかどうかは分かりませんが、少なくとも菅原氏よりは対応力があると判断されて急遽抜擢、首を挿げ替えることになったのかもしれません。

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梶山さん、電力の嘘はあなたが止めてくださいね!


本当の問題は地下問題

ここまでは割と一般的な推理なのですが、実は、首の挿げ替えの最も大きなファクターとは、地下エネルギーの問題なのではないかというのが私の見解です。地下エネルギーで分かりにくければ、有体に地下原発の問題と言いましょう。

上述の過去記事を読んでいただいた方にはお分かりでしょうが、9月の千葉大停電では、実はおおよそ60万戸分の停電が偽装停電だったのではないかと指摘しています。それについては、地下で発電した民間向け電力を、国家施設に横流ししたのではないかという理由をあげています。もちろん、それに加えて、「電気は遠くの発電所から電線を伝わってやってくる」というファンタジーを演出するためもあったと思います。

なぜ横流ししたのかと言えば、台風15号の影響で、国家関連施設にしか使われない高圧電線、及び山間の中小電線網が強風によって寸断されたからという点を指摘しています。

そして、それに加えて大きな問題が発生しました。台風19号です。この台風は大雨台風となって、主に長野・東北の河川を大増水させ氾濫させました。それによって何が起こるでしょうか?

 地下原発を含む地下施設への浸水です。

これは確認しようもないのですが、聞こえてくる情報によると、水害による被災地域を中心に数百の地下発電施設が停止したとのこと。もちろん、様々な目的のために数多くの発電所が作られていますので、直ちに生活用電源が止まるという訳ではありませんが、少なくとも、国の重要施設の一部が機能停止に追い込まれたと予測されるのです。

この10月12日、台風19号静岡県の沼津に上陸した直後の18:20分頃、風雨の最中、千葉県の鴨川市で最近では珍しい震度4の地震があったことを覚えておられるでしょうか?

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上陸直前予報(上)と直後の地震(下) (引用元:tenki.jp 地震情報)

震源地は千葉県南東沖ということになっていますが、ピンポイントで鴨川市だけが震度4で揺れたというのが気になります。実はこの鴨川市は、9月12日の記事「千葉大停電-3日もかかった状況把握」の中で、国の重要地下施設があるポイントとして私が列挙した地域の一つなのです。地震によって地下で何かがあったのではないか、あるいは、鴨川の地下施設自体が地震の原因だったのではないかとも考えるのですが、如何せん、それ以上の情報がこちらにはありません。

台風19号による、地表・地下施設の損害は膨大なものと考えられますが、それに追い討ちを掛けるように、一昨日、台風21号の余波による大雨が千葉県に降り注ぎました。それによる水害発生地域には、やはり同上記事で指摘した、大型地下施設該当地域の千葉県市原市鴨川市が含まれています。

おそらく、台風21号のダメ押しで、東京近郊、特に千葉県内の地下施設は大きく機能を失ったのではないかと思います。私たちは国の地下施設の情報なんて公式には何も聞かされていませんから、地上の被害を見聞きして騒いでいれば良いだけです。しかし、密かにこれらの地下施設を運用する側にとっては、これまで続けてきた非公式・非合法な巨大な隠しエネルギー利権に関る大問題です。

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25日の千葉の大雨で冠水したバスの車庫。この辺の地下には工場群と作業者達のコロニー、そしてリニア線があるとか。だとしたら浸水は免れないだろう


そんな大問題に、実力のない大臣では対応できない。つまり私たち国民を騙し通せないと、どこからか天の声(あるいは地の声)が掛かったのではないか?それが今回の菅原大臣辞任劇の大きな背景であると私は考えます。


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