(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

玄海原発の再稼働は何のためか

この記事は(新)ブログ「認めたくない、日本の憂うべき現状(9) - 大電力送電の大嘘」の補足記事です。

3号機再稼働 九州経済界は歓迎
毎日新聞2018年3月24日 西部朝刊

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九州の経済団体や企業のトップからは「電力の安定供給の確保が一歩進む」(麻生泰九州経済連合会会長)などと歓迎する声が相次いだ。

 麻生会長は「電力の安定供給と経済性の確保は(地域企業が)持続的な経済成長を図る上で大前提となる」とのコメントを発表した。九州では電力不足に陥った2012年7~9月、鉄道会社が節電対策で運行本数を削減した経緯がある。西日本鉄道の倉富純男社長も「電力安定供給には(原発の)稼働が非常に大事だ」と理解を示した。

引用元:毎日新 https://mainichi.jp/articles/20180324/ddp/008/040/016000c

 もうお分かりかと思いますが、原発再稼働報道にことさら反応するつもりはありません。なぜなら、地下に作られた原発が何千、何百も稼働している現実を知っていると、ここだけを注視する意味合いがないからです。むしろ、再稼働問題だけに耳目を奪われることの方が心配になります。

この問題の本質とは、原子力から決別するか否か、それだけだと思いますから。地上の原発で特に注意しなければならないことがあるとすれば、一たび事故が起きれば、破壊的環境汚染が数10㎞、数00㎞先にまで及ぶことにあります。それは福島から学んだはずだし、地下原発に比べてより深刻度が高い問題であります。だからと言って地下原発を歓迎する訳ではありませんよ。事故があれば、その汚染物質が地上に漏れ出ることは必定ですから。その好例が最近の名古屋だったのです。

地方の大規模発電所で生産された電力が都市の産業基盤に何ら貢献してないことは、(新)ブログの記事「....大電力送電の大嘘」に示した通りです。その仮説を元に、玄海原発が如何に、近隣都市に貢献せず、住民に危険ばかりを押し付けているのかを下図でご確認ください。

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赤は玄海原発の大電力送電可能範囲(約20㎞)
黄は福岡、佐賀都市部への大電力送電可能範囲
範囲内であっても距離が離れると電力ロスは大きい

近隣都市に電力供給するというなら、本来は上図の黄色の範囲に発電所がないとおかしいのです。そして、大規模発電所が無いにもかかわらず、福岡・佐賀の両都市の電力需要が満たされているとするなら、黄円の範囲に見えない電力供給施設=地下原発があるとみなさねば説明がつかないのです。

玄海原発の問題を真剣に考えておられる方は、まず、玄海原発が本当に近隣都市の需要に応えているのか、それを徹底的に追及してください。そして、応えていないことが判明したら、原発のエネルギーが何に使われているのか、都市の電力がどこから供給されているのか、その議論を始めて下さい。そこから原発問題の本題が始まるのです。


それにしても、九州経済界は呑気なものですね。M田天皇のお膝元であるから安心しているのでしょうか?麻生泰さんといえば、渦中の麻生太郎財務大臣のお兄様ではありませんか。後先考えないところはまさに兄弟ですね。モリカケ問題同様、九州経済界の表舞台で吊し上げにされないよう、ご注意ください。

麻生さん、原発に再稼働してもらいたい理由とは、例えば下記事のような理由ですか?

自己完結の水洗トイレ開発 水道、電源、くみ取り不要 福岡の企業 災害時の活躍見込む
2018年02月08日 03時00分 更新記者:石田剛

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 九州電力グループのニシム電子工業(福岡市)は、水道も電源も汚物のくみ取りも不要の水洗トイレを開発した。微生物で汚物を分解するバイオトイレの一種で、従来の製品より維持費が抑えられるのが特長。災害時の避難所やイベント会場、観光地などでの需要を見込み、2018年度に販売を始める計画だ。

 開発したトイレはタンクの水で汚物を流して微生物で処理、水を再びタンクに戻して利用する構造。汚物は水と二酸化炭素(CO2)に分解し、汚泥がほとんど残らない。使用状況によるが、数時間で処理できるという。太陽光発電設備と蓄電池も備え、外部の電源なしで電力を賄える。(以下略)

引用元:西日本新聞電子版 http://qbiz.jp/article/127664/1/

 九州電力のグループ企業が作った、自己完結トイレ。素晴らしいですね。福岡市に隣接する春日市の地下施設でも採用され大好評だとか。地下で太陽光発電というのも何だか素敵です。ちょっと残念なのは、電源に原子力電池を使っていることでしょうか。長期交換が不要とはいえ、廃棄する時に原発と同じ問題が起きてしまいますが、どのようにお考えなのでしょうか?そもそも、危険物に関する法令はクリアされているのですか?まさか玄海原発が電池用の放射性物質生産工場だってことはありませんよね?

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麻生泰さん、人肉食らうくらいならプルトニウム飲む方がマシです、私は

他に、ハイブリッド車やEV車を生産しているトヨタやら日産やらの九州の自動車メーカーから、リチウム電池に偽装した原子力電池を大量に生産したいとの突き上げもあるのでしょうが、原発で危険を住民に押し付け、生産物でまた危険を押し付けるなんてあんまりです。だいたい、そんなものを輸出するからトランプさんもキレちゃって、鉄鋼関税だとか騒ぎだすのですよ。名古屋の放射能漏れ事故でまったく凝りてないんですね。

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昨年の人事で「生きるか死ぬか」とおっしゃってましたよね
国民を不幸にするような物を作ってたらその答は死しかありません

とにかく、これから地下原子力施設ならびに、地下モノレールなど福岡の素晴らしい地下文化を九州の皆様および、全国民の皆様へご紹介したいと思います。その際は日本工営の福岡支社さん、監修をよろしくお願いします。

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福岡空港にほど近い某所。この下にウラン精製工場がある。これも自己完結?

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