(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

「推しの子」推しの話

基本的に、私がアニメ作品の分析を掲載する時は、一通り完結したものを見終わってからにしています。そうでないと、作中にメッセージが埋め込まれていた場合、そのメッセージの全体的な意味合いが把握しきれないからです。

しかし、この作品の場合は放映開始からかなり問題が散見されるので、今回は敢えて完結前に気になる点をご紹介することにしました。

その話題のアニメ作品はこれです。


アニメ「推しの子」
©赤坂アカ×横槍メンゴ集英社・【推しの子】製作委員会

この作品、色彩は派手なものの、アイドル誕生というやや派手な設定と上手く絡んでいるせいか、違和感は全く感じません。また、作画が細部においても非常に丁寧であり、たいへんに良い仕事がされていると感じます。

下世話ですが、このクオリティーを維持するのには金銭的にも相当嵩んでいるのではないかと窺がわれます。

このようにアニメ作品としては非常に出来が良く、一部では「神アニメ」、「覇権アニメ」と評価の方ももなかなか高いようです。

しかし、私のブログはいわゆるアニメブログではありませんので(これ大事です)、通常の作品鑑賞とは全く違った観点でこの作品を評価したいと思います。

今回私が注目したのは以下のカットです。


作中に出て来る「B小町」

このアニメはアイドルであった母アイと、アイドルを目指す娘のルビー、そしてその双子の兄アクアマリンのお話しです。母アイが所属していたアイドルユニット名が「B小町」、そして母亡き後、娘が立ち上げようとするユニット名がまた「B小町」という展開になっています。

ここでは「B小町」というネーミングについて考察します。

そもそも何で「B」なのか?どうして「A」ではないのか?まあ、高々アニメの設定上の話だからどうでもよいのかもしれませんが、私の場合はこのネーミングには看過できないものを感じるのです。

それは、「A小町」なるアイドルユニットはかつて実在していたという事実なのです。


赤坂小町

Akasaka-Komachi、すなわち「A小町」という訳です。50代以上の方ならご存知かもしれませんが、赤坂小町は後の大ヒットメーカー「プリンセス プリンセス」(略称プリプリ)の前身ユニット名なのです。

小町は歴史上の伝説的美女「小野小町」から取られたものであることに異論はないと思いますが、すると赤坂小町には

 赤坂に居る美しい人

という意味が込められています。

プリプリメンバーが美しかったかどうかはここでは議論しませんが、一般に赤坂に居る美しい女性を一人挙げよと問われれば、当時の人はおそらくこう答えたはずです

 赤坂御所の美智子妃殿下

すなわち、プリンセスミチコであると。

すると次のユニット名が「プリンセス プリンセス」と名付けられたことから、当初から美智子妃殿下を意識した命名であったことが窺がわれ、ここで注目されるのが、どうして「プリンセス」を二度重ねてきたのかという点になるのです。

さて、それよりも気になるのが、A小町(赤坂小町)はその活動時期を1984-1985としていた点であり、まさに、グリコ森永事件と同じように

 123便事件と共に消滅した

と捉えてもおかしくないのです。

この辺の関連性については、既に(新)ブログ「プリプリとプリンプリン物語」で触れているのでここでは省略します。

ここに、美智子妃殿下(当時)が123便事件に何らかの形で関わっていた痕跡が垣間見れるのですが、これまでの分析ではこれ以上先には進めませんでした。しかし、(神)ブログにおける日本古代史分析から、現在は

 少女神と天皇

という、日本の皇室に関する新たな視点を得ています。

少女神は古代皇室の中では単なる天皇の配偶者ではなく、むしろ王権を生み出し皇室を形作る上での重要な要素となっていることが分かってきました。

 関連記事:三嶋神と少女神のまとめ 

また、ユニット名のベースとなった「小野小町」ですが、この「小野家」が、歴史上、少女神と深い関りを持つ家であることも分かって来ています。そもそも、小野小町とは小野家が輩出した歴代少女神の総称であるとも考えられるのです。

なお、オノ・ヨーコ(小野洋子)さんが伝説の世界的ロックバンド「ビートルズ」のジョン・レノンさんとセンセーショナルな結婚を果たしたのも、実はこの辺の話と関連あるのですが、それについてはまた別の機会にしたいと思います。


ヨーコとジョン(1969)

これらの話が、単に古代期に限ったものなのか、はたまた現代の皇室に繋がる話なのかはもう少し詰める必要はありますが、令和5年の今になって「B小町」すなわち「A小町」からの連続性を示すキーワードを前面に出して来たところを見ると、やはり、1985年当時における美智子妃殿下と123便事件との関連性を今でも引きずっているのではないかと見ることができるのです。

また、「B」という文字の形象は「8」の類似形であり、あるいは数字の「13」が縮合した形だとも見ることができます。これを「8」と見た場合、今月8日に起きた「銀座強盗事件」とも関連性が生じてくるのです。それについては(新)ブログ「サインは8の銀座強盗事件2」で指摘しています。

そして「13」と見た場合、これは占星術「太陽」もしくは「キリスト」、あるいは「ユダの裏切り」を表す数字となり、どこか呪術的な要素を含んでいる可能性も見受けられるのです。

さて、「B小町」の話からはちょっと逸れますが、アイとアイが産んだ双子の兄妹の瞳には象徴的に頂点が6個の星(6 pointed star)がデザインされていますが、これがまた呪術的に大きな意味を持ちます。


アイの瞳の星


星の解釈

ダビデの星と取ればユダヤの象徴、そして亀甲紋ととれば、出雲大物主系の象徴と見ることができるのです。

以上のように、このアニメの基本設定を大雑把に分析にかけただけでも、色々な含意が垣間見れるのですが、最終的な判断はこのアニメが完結した時に行うべきなのでしょう。

なかなか良く出来たアニメではあるので、読者の皆様は、これらの点を頭に入れた上でご覧になられると面白さが倍増するのではないかと思います。

昨年鳴り物入りで公開された「すずめの戸締まり」は呪術的な要素はてんこ盛りであったものの、作品としてあまりにも残念な出来だったので、このアニメには作品としても、なおかつ呪術的な洗脳装置としても見る人を唸らす出来映えを大いに期待したいと思います。

 


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