米国宇宙喜劇団のNASAさん、そこで、そんなこともやってたんだなと、思い出させるニュースが報道されました。
(以下略)
引用元:NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240707/k10014503921000.html
いつものような爆笑ネタではありませんが、私たちの果てしなき宇宙への幻想をより増長させる話題としては、一応アリなんだろうなという感想です。
「火星に似せた」とありますが、大気成分と気圧は人工的に作り出せるとしても、重力に関しては地球の重力のママとなりますよね。
火星の重力は地球の3分の1ということですが、その差はけっこう大きいと思います。人の身体は地球の重力に合わせて循環器系ができあがってますから、どうしても足に血が向かい易いところを、足の筋肉などが運動して上体に血を押し上げるような機構をしています。
重力負荷が少ない環境では、環境に合わせて足の筋肉が退化して行くということなので、それで、ISS(国際宇宙ステーション)の帰還メンバーは、着陸直後は地上に立てない素振りを見せるのですが、時々その設定を忘れてスタスタ歩き出すメンバーが居るのは宇宙喜劇団ならではのご愛敬ですよね(笑)
しかし、重力よりも火星に似せるのが困難なのが
大地からの電磁パルス信号
なのです。
これについては、2020年の過去記事「嘔吐物と身柄回収要員と」で次の様な図で表現しています。
図:全ての地球生命体は地球環境と通信を行っている
環境は私たち自身であると言っても言い過ぎではないでしょう
以上はあくまでも概念図ですが、地上の生命体は全てこの電磁パルス信号に従って生命活動を維持し、危機的状況下では種の生存のために、この命令系統の指示によって突然変異が促されたりするのです。
(新)ブログ記事「陽電化する日本人(2)-世界滅亡前夜」には、311の放射能災禍の中で起きた事実を基にこの辺のことをもう少し詳しく書いていますので、お時間があればお読みになってください。
要するに、地球で生まれた生命体はこの信号を受けられない環境では生命活動を維持などできないのです。なので、本当に「火星に似せた環境」を構築したというなら、火星でのパルス信号をシミュレートし、そのマッチングを確認しなければいけないのですが、地球からの信号解読もままならないのに、そんなことができるはずもありません。
なので、
火星の居住環境構築なんて無理
なのは初めから分っていることであり、結局この実験も、私たち一般市民に宇宙への夢とモチベーションを与えるための、宇宙喜劇団渾身の演技と見るべきものなのです。
同じ理由から、パルス信号が殆ど届かなくなる地上500kmのISSでの滞在などまさしく無理な話で、本当にそんな所に居たら、最長で7日以内、平均で2日以内に絶命するのは確実なのです。まあ、それよりも、宇宙空間でスラスターなど反動型推進装置が機能する物理学的根拠を先に述べて頂きたいのですが(笑)
ですから、若田パイセンを初めとする、ISSに何百日も滞在したとされる劇団員の皆様は、その身を地上のISSスタジオに隠しながら、辛抱強く私たちに宇宙の夢を届け続けてくださったのです。
そんないじらしい宇宙喜劇団の皆様には本当に頭が下がります。