早いものですね。あと1日程の選挙運動期間を経て、もう投票日です。さすがに投票整理券がまだ届いていないなんてことはないと思いますが、とにかく、こんな冬の季節に予算も決めず、猶予期間も最短に総選挙とは、もうこれは政府が意図的に
投票行動のコントロール
を行っているのでは、と指摘されても言い逃れできないでしょう。
さて、今週1日に配信したメルマガで、JASM熊本工場の電源について具体的な情報を公開しました。今回は同メルマガから、この工場がどれだけの電力を消費するのか、その概算過程について考察した箇所の抜粋を、一部加筆修正して転載したいと思います。
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■半導体工場に必要な電力はどれくらいか?
JASMについては、ITジャーナリストの深田萌絵さんが、主に同企業と中国政府との繋がり、そして水資源の環境汚染について以前から警鐘を鳴らしていましたが、同工場が必要とする電力についても多少言及があるようです。
それはTSMのグループ全工場が必要とする総電力が、熊本全県の総電力供給量の4倍あるというものですが、正直なところ、このデータだけではJASM熊本工場の電力需給量がどれくらいなのか判別できません。
私が以前半導体関連企業に勤務していたことは過去にブログでもお伝えしていると思いますが、当時は半導体工場のクリーンルームに入って半導体製造装置の下に潜り、部品を取り付けたり動作点検したりしていたものです。ですから、1台の半導体製造装置にどれくらいの電力が必要なのか、おおよそ見当が付きます。ちなみに私が担当していたのはPVD(Physical Vapor Deposition:物理蒸着装置)と呼ばれるものです。
この装置だけでも、シリコンウェハーを移動させる動力装置やその制御演算装置以外に、プラズマ発生のための高周波発生装置、空気や微細なゴミを超低温吸着し真空を作り出すためのクライオポンプなど、実に多くの電力を必要とするパーツが取り付けられているのです。
これらの半導体装置についてはいちおうカタログスペックがネットに掲載されているケースもありますが、特定機種の全てについて入手可能でもなく、実際には工場内の設備に合わせてカスタマイズされていることも多いので、単体一つ一つの消費電力量について特定するのはかなり困難です。

東京エレクトロン社製の成膜装置
かつて半導体製造装置メーカーに勤めており、その専門がCVD(Chemical Vapor Deposition:化学蒸着装置)である電気系エンジニアの知人と話をしたところ、CVDでは金属を高温で気体化するなど大きな電力を必要とすることもあり、大雑把に見積もって蒸着装置1台当たりの電力消費量は
100kW/h
程度だろうと見当を付けました。
半導体製造のプロセスには、エピタキシャル形成装置や露光装置など、公式値でも1台当たり
1000kW/h
に至る大電力を要する装置もあります。
逆にロボット搬送装置や検査装置など比較的消費電力が少ない装置なども置かれており、これらを一つ一つ積算して行くのは、おそらく工場長でも至難の技でしょう。
そこで私は次の様に大まかに概算することにしました。
工場内全装置の平均電力消費量を 100kW/h とする
そして、JASM工場棟の外観と規模から、
全装置数を2000台~2500台とする
やっとこれでざっくりと工場の全消費電力量が見積れます。その上で計算を試みると
2000~2500(台) ×100(kW/h)= 200,000~250,000(kW/h)
そして、どんなに効率よく送電できたとしても、50%の電力は必ず送電ロス(注1)するので、この値を倍にしたものが大体の発電量となります。つまり、この工場を稼働させるために
40万 ~ 50万(kW/h)
規模、現実にはそれ以上の発電装置がどうしても必要になるのです。
これがどれくらいの規模なのかお分かりになるでしょうか?2011年に爆発事故を起こした福島第一原発の原子炉1基の最大発電量が70万kW/hと言われてますから、JASMの工場1つを建設するのに
福島原発クラス1基分の発電装置が必要
ということになるのです。JASMの工場が建設されるにあたって、九州内に発電所が新設されたなどという報道がなされたことがあるでしょうか?
もちろんこの電力は工場近隣の地下に建設された
地下アレ
によって供給されるものであり、電力の安定供給のためのバックアップ装置や、メンテナンスのための休止中のものもあると考えれば、JASMの工場一つのために福島原発クラスの発電機3~4基がセッティングされていると考えるのが自然なのです。
注1:どうして50%もロスするのか、それについては(真)ブログ
2018年9月の記事「魔法の電圧変換装置(トランス)は存在しない」
で既に電気理論的にその理由を説明しています。実はこの厳然
たる科学的知識すらも、政府や電力会社が正しく国民に伝えて
いないのです。
そして、ブログ記事「JASM熊本工場の電源 - プレ情報」に掲載した地図でも分かるように、JASMに隣接してソニーセミコンダクタソリューションズの半導体工場が存在し、その敷地規模は現行のJASMより大きいのです。つまりお隣の工場もJASMに劣らない規模の発電機がその消費電力を支えているのだと考えるべきなのです。
* * *
以上、あくまでも概算ではありますが、オーダーとしてはそれほど外れていない、いや、むしろ少なめに見積もっていると私は見ています。
これほどの大電力がどこから供給されているのか、まさか高圧線を通して遠くから送られてきていることは絶対にあり得ません。電気理論的に不可能なのです。
メルマガでは、この後に具体的な電源の位置とその発電様式、及び規模を提示しています。明日それをブログ上で公表するかどうかは現在思案中です。
こんな大事なことを政府は国民に伝えず、財源の議論もないまま
1兆2000億円もの補助金
を、外国主導の企業(JASM)に手渡そうとしているのです。
消費税云々も大事な論点だとは思いますが、本当に大切な事実を政府は(電力会社も)私たちに隠したままだということを覚えておいてください。そしてこれは政府の責任、政治家の責任だけではありません。今現在市中電力を利用している国民全員がその責を負っているとも言えるのです。
地下アレに起因した汚染問題は静かに進行中であり、問題の先送りなどという悠長な状況ではないのです。

JASMがある熊本3区の候補者
候補者も有権者も、将将来的に住民の生死に関わる問題となることをご自覚ください

池辺和弘氏(九州経済連合会会長、九州電力代表取締役会長)
この方は本件について真っ先に説明しなければならないでしょう。答弁に困ったら麻生さんにでも相談してください。色々とご存知でしょうから。
神代六の年に記す
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