(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

大寒波、極渦発生への素朴な疑問

この記事は(新)ブログ「またもや大寒波到来予報」の補足記事です。まだ、同記事を読まれていない方は、先にそちらをお読みください。

同記事では「熱力学第二法則」などという少々難しい用語を使ってしまいましたが、ヤカンの例えにあるように、熱は自然に拡散して、沸騰したお湯の入ったヤカンは、数時間もすれば室温になるという当たり前のことを言ってるだけのものです。そして、室温にまで下がったヤカンが自然に沸騰することがないのも、極めて当たり前の話なのです。

温度がやがて均一になってしまうことを、専門的には「熱的平衡(ねつてきへいこう)」と呼んだりします。この説明がちょっと難しいというご意見を耳にしましたので、説明図を作図してみました。題して「極渦発生メカニズムへの疑問」です。

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図「極渦発生メカニズムへの疑問」


①は、熱力学的(常識的)に渦の発生エネルギーがどこから生じ、時間と共にどのように推移していくのかをモデル化したものです。激しい渦は温度差によって発生する熱エネルギーの流れにより生じているとするものです。しかし、渦によるエネルギーの消費と自然な熱の拡散により、温度差は減衰し、渦を生み出すような熱エネルギーもなくなり、やがて熱的平衡状態になると予想されます。

ところが、気象庁および天気予報機関が説明する②の予想は、この自然な流れに全く逆行し、局所的な極低温域、または極高温域が発生するとしています。これを説明するには、第二法則に逆らい渦を維持するためのエネルギーが、最初の温度差による熱エネルギー以外に存在すると仮定しない限り説明できません。図ではそれを「外部エネルギー」と表現しています。

偏西風の影響が云々という説明が可能かもしれませんが、そもそも極地に偏西風なんてありましたっけ?

要するに、暖かい室内で氷を作ってくれる、大きな冷蔵庫のような仕組みが極地に発生したというのが気象関係者の説明なのです。それならば、冷蔵庫が家庭用電源から冷却エネルギーを得ているように、この極渦もどこからエネルギーを得ているのか説明しないと全く辻褄が合いません。

ここで、「気象操作」などと言うとオカルト扱いされてしまうのですが、物理的に辻褄の合わない説明を繰り返す気象庁の方がよっぽどオカルトなのではないかと疑ってしまいます。

結論は急ぎませんが、この外部エネルギーの謎が説明されない限り

 大寒波は電力で作られている

という仮説にも、若干の信憑性が残されていると私は考えます。そして、図を見ればお分かりのように、電力のような外部エネルギーを用いることができるなら、

 温暖化も作り出せる

のです。

そして、寒波到来にはもう一つの説明不能な謎があります。それは寒気が移動する経路の問題で、具体的には

 ・一様に拡散するはずの熱が何故、米国と日本に偏るのか?
 ・どうして何千キロもの移動中熱拡散しないのか?
 ・どうして中緯度帯の偏西風に流されないのか?

などが挙げられます。今の説明のままでは、まるで極地から日本まで寒波がジャンプしてきたようにしか思えません。気象関係者はこの疑問に答えてくださるとありがたいです。

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これらの疑問がスッキリすると、この ↑ 写真に見られる自然現象も説明可能となるでしょう。

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上図 ↑ は「気象予報士Kasayanのお天気放談」さんから拝借した、2月7日の専門天気図AUXN50の原図を分かりやすく色分けしたものです。こういう資料はたいへん助かります。

これを見ると、寒気の南下といっても、寒気団が北西偏西風の乗って連続的に南東へ進んで来るということが分かります。しかし、やっぱりおかしいのは、偏西風のような流速が早い気流は気圧が低く(ベルヌーイの定理)、寒気を伴う低気圧団はあっという間に形を崩してしまうと思うのですが、どうして寒気団はその塊形状をほぼ維持したままドンブラコッコと気流に乗って移動できてしまうのでしょうか?実は、同じ事は強い偏西風にホイホイと流される台風(=渦流を伴う低気圧団)にも言えることなのです。

極渦を生み出すエネルギーの謎と共に、偏西風にも負けない寒気の塊(台風も)について更に疑問が生まれてしまいました。どうやら、気象の世界は物理学の常識を覆す出来事に溢れているようです。もちろん、気象というものが初めから人為的に作られたものであるならば、そんな疑問は抱かなくてもよいのですけれど。あれっ?それが正解だったりして…(汗)


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