(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

何を恐れる九州電力

※この記事は(新)ブログ記事「静岡大停電の謎(2)ー停電発生のメカニズム 」他、電力系記事の補足となります。本記事の最後に関連記事の一覧があります。


またもや電力関係です。しばらくがネタが出ることは無いかと思ってましたが、今回はあまりにも笑ってしまう内容なので、やはり紹介したいと思います。まずは以下の記事から。

 九州電力
太陽光の出力制御、13日実施 6県9759件
毎日新聞2018年10月12日 21時44分(最終更新 10月12日 23時29分)

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太陽光の出力制御について説明する九電の和仁寛・系統運用部長
福岡市で2018年10月12日、浅川大樹撮影

九州電力は12日、太陽光発電の事業者に一時的な発電停止を求める「出力制御」を13日午前9時~午後4時に実施すると発表した。実施は離島を除き全国初で、北部九州を中心に6県43万キロワット分の太陽光(九電の送電網との接続契約数で9759件)が発電を停止する見込み。原発4基の再稼働や太陽光の導入拡大で、九州は昼間の電力が供給過剰気味になっており、需給バランスが保てず大規模停電(ブラックアウト)に陥るのを防ぐ。今後は対象事業者の選定の公平性などが求められそうだ。【浅川大樹、袴田貴行】


 出力制御の対象は家庭用を除く太陽光約2万4000件と風力約60件だが、今回は風力は含まれない。9759件の大半は福岡、佐賀、長崎、大分の4県で、鹿児島と宮崎両県も一部含まれる。


 九電によると、13日は晴天が見込まれ、太陽光の発電量は正午~午後1時に最大の594万キロワットに上る見通し。これに対し、同時間帯の需要は828万キロワットで、太陽光発電だけでこの72%に達する。原発などを加えると供給過剰が避けられない見込みだ。


 電力はためることが難しく、需要と供給を常に同量に調整する必要がある。バランスが崩れると、最悪の場合、ブラックアウトにつながる。このため九電は13日、原発以外の発電を先に抑制する国のルールに基づき、火力発電所の運転を苓北(れいほく)発電所熊本県苓北町)などに限定し、出力を抑制。揚水発電所の活用や、九州と本州をつなぐ送電線「関門連系線」による他エリアへの送電も行うが、それでも電力が43万キロワット余るため、太陽光の出力制御が必要と判断した。
(以下略)

引用元:毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20181013/k00/00m/020/135000c

 従来から説明している通り、大電力長距離送電は不可能なので、総電力の合算や電力融通のような議論は理屈として成立しません。つまり、この記事の土台自体が間違っているのですが、今回は敢えてそこには触れません。触れたいのは九電や経産省が掲げている論理そのものの矛盾です。

太陽光が十分供給力になってるなら、結構なことじゃないですか。これまでさんざん電力不足や燃料代の高騰を理由に原発を早期再稼動させる口実にしてきたのだから、九電が取るべき選択は

 原発を止める・再稼動させない

が筋じゃないんですか?反対運動をしてる方々に「再稼動させなくても済みそうです」と笑顔で答えられるじゃないですか?そして、原発以外を先に抑制するルールってありますけど、経産省は、再利用可能なエネルギーを推進してるんじゃなかったんですか?それで太陽光発電事業者をたくさん参入させたんじゃないんですか?

これまで散々利用者を電力不足で脅してきて、今度はブラックアウトで脅しですか。いくらなんでも都合がよ過ぎるんじゃないですか?

まあ、どのみち嘘ベースの話なので、実質的な論点は別のところにあるとしても、あまりにも国民を舐め切っている態度が鼻に付きます。


本音の部分を私が指摘してあげましょう、九電さん

 中部電力の大停電を見てビビった

んでしょ?太陽光発電は原理としてはコンデンサー型だから、どうしたって位相合わせが難しい。いくら電力供給回線が独立してるとはいっても、制御ラインは共通だから、何か災害や事故が起きて、位相違いの信号が制御ラインに混入したら、あっという間に中部電力の二の舞になる。ならば転ばぬ先の杖で、太陽光発電の制御系を独立させよう、そういう目論見なんですよね?

それも一般利用者に対して申し訳ないからではなく、地下の諸施設に電力供給できなくなるとこっぴどく怒られるからなんでしょ?この際、買い取った太陽光電力のほとんどが一般家庭なんかに届いていないことを白状するべきではないでしょうか?そして、一般家庭への電力はアレから供給されていることも白状しましょうよ。そうですよ、地下にたくさん作ったアレのことですよ。

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浜松の友人宅では大停電でカマドが復活したそうな
これはこれで情緒がありますね


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九電管区内の閑静な住宅街、そのど真中にある変電所
この下にアレがあるの知ってますよ、近くにある2つのゴミ処理場の下にもね
近隣住民は呑気に温排水利用の公共浴場に浸かってますが、私は嫌だなぁ
(33.510725, 130.470243)

 

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一見アパートのようにも見える九電管区内の変電所
ここは近くのウラン精製工場用のアレで間違いありませんか?
(33.598439, 130.466480)


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九州電力の瓜生道明社長
あなたも出頭だな

 

※これまでの電力系参考記事
 ・大電力は遠く(概ね20km以上)に送電できない理由
   大電力送電の大嘘
   送電線は空きだらけ
 ・9月末の中部電力管区大停電の本当の理由
   静岡大停電の謎
   静岡大停電の謎(2)ー停電発生のメカニズム 
   改めて問う、横田空域とは何なのか? 
 ・9月初旬の北海道ブラックアウトの本当の理由
   【緊急】北海道全域停電について
   北海道、嘘だらけの節電呼びかけ
   補足-北海道全域停電 
 ・九電に特化したお話
   玄海原発の再稼働は何のためか 

こう見ると、電力会社はブラック企業の代名詞ですよね。それをまとめる電気事業連合会、母体の経団連、彼らのいいなりの経産省、いやはや、日本はすでに真っ黒、ブラックアウト状態としか言いようがありません。これじゃぁ黒い霧も真っ青になるってもんです。法務省は電力中央拘置所を作っておかないといけませんよ。

 

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