昨日、常態化してもう記事にならないのではと書いたばかりの電車の運行見合わせですが、本日また、朝のラッシュ時に東京で中央線が止まり大混乱となった模様です。まずはその報道記事を読んでみましょう。
JR山手線など一時運転見合わせ 事故やトラブル相次ぎ14万人に影響
毎日新聞2019年4月11日 11時23分(最終更新 4月11日 12時19分)
11日朝、東京都内のJR京浜東北線と中央線の駅で人身事故と車両トラブルがあり、通勤客など合計約14万人に影響した。
午前6時40分ごろ、千代田区の神田駅でホームから20代くらいの女性が線路に下り、入ってきた京浜東北線の蒲田発大宮行き普通電車にはねられて死亡した。警視庁万世橋署は防犯カメラの映像から自殺とみている。京浜東北線と中央線、山手線で運転を見合わせるなどし、1時間以内に順次運転を再開した。
午前7時45分ごろには、杉並区の荻窪駅で中央線の高尾発東京行き快速電車のパンタグラフに傘が引っかかっているのが見つかった。撤去作業や架線の点検をして約1時間後に全線で運転を再開した。【千脇康平】
引用元:毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190411/k00/00m/040/070000c
今回の運行停止は、報道を読む限り事故であることは否めないようです。恐らく
・神田駅で女性が電車に飛び込んだ
・荻窪駅で傘がひっかかっているのが見つかった
この2点は事実なのでしょう。テレビニュースでも電車に飛び込んだ人が女性であるなど簡単な素性を強調し、パンタグラフに絡まった傘を取り除くシーンはしつこく流していたので、その点は疑いようはないと思います。
しかし、短時間に2回も電車が運行できなくなるような事故が、同じ中央線の停車駅で発生したこと。また、普段は「人身事故」と片付けて死者のことなどほとんど触れないマスコミが、簡単にせよその人物の情報を流し、架線事故ではその異物を取り除く様をしっかり放映するなど、いつもと違う力の入れように、違和感を覚えずにはいられません。
そりゃ、14万人もの利用者が電車遅延で迷惑を蒙ったのですから、各局も、いつものように簡単な報道ですませる訳にはいかなかった事情も分からなくありません。
■京浜東北線ホームの事故でなぜ山の手線、中央線が止まるのか?
さて、この報道から読み取れる事故の発生位置は、下図の赤印付近であると推定されます。
図:神田駅概略図
私も神田駅は時々利用することがあるので、京浜東北線と山の手線の上り下りがそれぞれ共用ホームであり、どちらかで轢死事故が起きれば、救護活動など、両線とも運行を止めなければならないような事態が起きることは容易に想像できます。しかし、図をみると、中央線ホームは事故の発生箇所から間のホーム一つ分離れており、救護作業の安全のために徐行はしても、運行停止までする必要があったのかは疑問が残ります。
■荻窪駅周辺だけ高架ではない
中央線は30年以上前、かつて通学にも使っていたのでよく知っています。中野を過ぎた辺りから三鷹の手前までは、当時すでに高架化されていました。ただし、荻窪駅の前後は除いてですが。
快速電車ですから、荻窪より前の停車駅は吉祥寺です。すると傘は吉祥寺と荻窪の間の高架区間、もしくは荻窪停車前500mくらいの高架から降りた短い地上区間で引っ掛かったと考えられます。
さて、本日の風速なのですが気象データによると傘が引っ掛かったと思われる7時頃の風速は5m/s、一般的に「砂ぼこりが立ち,紙片が舞い上がる。小枝が動く。」程度の風です。こんな風で傘が電車の屋根の高さまで舞い上がるものでしょうか?そもそも、今日は雨など降っていません。
図:4/11付東京都杉並区の天候記録 (赤丸は朝7時代の天候と風速)
■やはり電力不足が原因だろう
ここからは、私の推測です。おそらく次のような背景があったのかもしれません
1.中央線区間でラッシュ需要に見合った発電が無理であることが早くに判明した
2.停電を運行見合わせ理由にしたくなかった(どこかのブログに書きたてられるから?)
3.中央線から目を逸らすため、山の手・京浜東北の2線が並走する神田を選んだ
4.神田で偽装事故を起した
5.時間稼ぎをしたが、それでも発電出力は上がらなかった
6.荻窪駅西側の500mの区間(地上区間)で傘を接触させ第2の事故を起した
ここ最近の運行停止が電力不足によるものであることは、再三お伝えしており、今回の運行停止事故も基本的に同じ背景の下で起きたと仮定しています。
地下発電を密かに運営する側としては、"長距離送電は出来ない”という事実を一般国民に知られてはならず、そのため、電力不足を絶対に悟られてはいけないのです。ですから、停電以外の理由を何か作らなければなりません。4.の偽装事故ではおそらく人が死んでいますが、実は運営側には突撃要員なる哀れな人員がいるらしく、今回もその一人が飛び込んだ可能性が高いのです。
また、6.については、上りの中央線快速は、北よりのフェンス際を走ります。荻窪駅への停車前、しかもラッシュ時にかかる時間帯ですから、比較的ゆっくりとホームに進入しているはずです。航空写真で調べたところ、線路際には高い木立や、線路内を見下ろす高層住宅があります。また、工事車両などを偽装して、高い位置から線路に近づくことも可能です。風も弱く雨も降ってないこの時間、開いた傘を上から投げ下ろすチャンスはこの区間でしかないでしょう。
図:荻窪駅手前の上り快速架線
以上より、本日の中央線運行見合わせの最大の理由、それは
電力不足
であると、私は考えます。どうして中央線だけが電力不足に陥るのかについては過去の記事をご覧ください。何にせよ、JR東日本は殺人に加担した可能性があるということです。それはまた、東京電力やこれらの企業を監督する国土交通省と経済産業省にも言えるのです。
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