(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

グラビアの女神

今回はお気楽な世間話ネタをお届けしたいと思います。但し、ご理解いただける世代は限定されるかもしれませんが(笑)

1970年代後半から80年代初めにかけて、思春期を迎えていた男子諸君にとってあまりに刺激の強すぎるポスターが町中の商店にベタベタと貼られたことがあります。どうでしょう、この女性を覚えておられる方は男性に限らず案外多いのではないでしょうか?


写真:懐かしのアグネス・ラムさん

そう言えば、この方が登場するまで「グラビアアイドル」という概念も用語も無かったように覚えています。そして、若い男性を悩ませるその肉体美を、当時は「グラマー」などと呼んでいましたよね(笑)

現在では、水着姿のグラビアアイドルなぞ、少年・青年誌では当たり前のように表紙を飾っており、その女性的容姿を巨〇・貧〇などと、何とも情緒の欠けた直接的な表現で呼んでいるのが、時代の移り変わりを感じさせます。

とにかく、ハワイ出身のこの少女が当時のメディア界で一大ブームを起こした訳ですが、今になって当時のメディア戦略を考察し始めると、このブームについても「あれっ?」と首を捻らずにはいられない点が見えてくるのです。

まずは「アグネス」という名前。そう言えば、70年代、歌手として売れっ子だった「アグネス・チャン」さんは私も大好きでした。

「アグネス」がキリスト教文化圏の聖人から付けられているのは後から知りましたが、西洋文化圏の方には聖人にちなんで名前を付ける方が多いですよね。聖アントニオにちなんだその名前も、南米系社会などではどこでも遭遇するので、どのアントニオさんだったのか後で区別が付かないくらいです。猪木さんはまた別ですが・・・

しかし「アグネス」が13歳で殉教した聖少女の名であったのは、私も最近になって知ったことです。そして、気になるのが「ラム」という言葉で、これを英語の「RAM」と読めば

 牝羊(めひつじ=雌羊

を表すのです。もっとも、アグネスさん本人の英語綴りは広東語の「林」を音表記した「LUM」なのですが、カタカナ表記でその区別はできません。

旧約聖書の世界において、羊と言えば捧げものであり、民数記には

その人は献げ物として次のものを主にささげる。焼き尽くす献げ物として傷のない一歳の雄羊一匹、贖罪の献げ物として傷のない一歳の雌羊一匹、和解の献げ物として傷のない雄羊一匹・・・


のような、生贄(いけにえ)として羊が多く登場します。

すると、アグネス・ラムさんが一時期過剰にメディア界に露出した理由とは、

 生贄にされる聖少女

の意味を大衆に意識付けさせる為だったのではないか?そう考えざるを得ないのです。

もっとも、これだけの状況証拠だけでは断言しきれないのですが、現在リバイバル放映されているかつての大ヒットアニメ作品を観ると、これが単なる偶然だとも思えないのです。

 
画像:1970~80年代の人気美少女キャラ「ラムちゃん」。角少女でもある
   (C)アニメ「うる星やつら」製作委員会

そんな事を、一昨日、冬の京都を歩きつつ考えていました。

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