(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

時をかけたい切なき思い

このアニメ、はっきり言ってさっぱり理解できないストーリーなんですが、それでも、私の知る1980年代・1990年代のパソコンカルチャーが正確に再現できている点は、個人的な感情も含みますが評価に値すると思っています。

Youtubeにそのダイジェスト版が投稿されていたので、まずはそれを観て頂きましょう。


「16bitセンセーション ANOTHER LAYER」特別番組『時をかけるコノハ』 - YouTube.youtube.com
※角に双子、呪いの定番アイテムが勢揃い(笑)

まあ、タイムリープ秋葉原と、まるで少し前に放映されたあのアニメと舞台設定がまるっきし同じなのですが、Wikipediaによると原作では主人公少女キャラの「コノハ」の存在やタイムリープという設定もなかったようです。


主人公のコノハ

2023年のアニメ化に伴ってこの設定が追加されたようですが、その前の2020年にあのKADOKAWAさんから原作の商業版が出版されていたようですね。

ああ、なるほど。それで

 時をかける

なんですね、大いに納得です。

KADOKAWAさんと言えば、ほら、もうすっかり時をかけまくってますからね。


画像:(新)ブログ「鈴鹿のスズカ姫」より 

このアニメ制作元にKADOKAWAさんの名前は入っていないようですが、このタイトルと言い、関わっていないとは言わせませんよ(笑)

この「時をかける」シリーズの最初の作品が1985年の123便事件の前、1983年に公開され、その作品と事件との関係性についてはこれまでも触れています。

それじゃあ、今回もその流れか?と思っていたら、案の定、共通項が含まれていましたね。

第8話では、挿入話的にプログラマーで準主人公のマモル君が1985年にタイムリープする物語が描かれています。その時一時的に世話になったソフト会社の名前が「エコーソフト」であり、エコー(echo)の意味とは

 (音などが) 繰り返す

と言う意味なのです。


「繰り返し」のメッセージはあの人気アニメでも

そして、アニメ版で初めて登場したキャラで、尚且つ主人公にもなった「コノハ」ちゃんですが、

 コノハ ⇒ 九ノ八 ⇒ 98

と、一見、この時代の主力パソコンで作品中にしつこく登場する「NEC PC9801」の「98」をもじったように見えますが、実はもう一つ別の意味が添えられているのに気付かれたでしょうか?

 コノハ ⇒ 3 1 2 ⇒ 123

カタカナの線の数を数えたらこうなるのです。

ここまで色々と一致してるのですから、これがKADOKAWAさんが大好きな「1985年の123」、「時をかける」を狙ったものであるのは間違いないでしょう。

私から見れば、相変わらずその変わらぬ願望、過去に帰りたいという願望をメディア作品に垂れ流しているようですが、もはやそれは叶わぬ夢です。ここは一つ前向きな展望を心に抱き、明るい未来を築く方向に発想を転換しましょう。


 * * *


1992年と言えば、私も現役プログラマーとして窓の無いタコ部屋で、早朝から深夜まで1日中キーボードを叩いていた時代です。

その時の最新鋭98の眩しかったこと・・・大容量8メガのメモリや大容量40メガ の外付けハードディスクに大興奮していた時代です。ギガじゃなくてメガですよ(笑)

次回予告時に表示されるエディタソフト「マイフェス」の画面にも、思わず感動して涙が出てきました。お世話になったなぁ・・・

懐古趣味かもしれませんが、あの時代を思い出させてくれたこの作品に感謝です。でも、あの時代に戻りたいとは思いませんよ。人は今ある環境から新しい物を作り出して行く存在であり、そこのところがどうもKADOKAWAさんには理解できないようですね。ちょっと切なくも見えるのは気のせいでしょうか?

最後に、アニメ「五等分の花嫁」に登場した同じ顔の五人の少女、その隠された意味がこの作品との比較からお分かりいただけるでしょうか?


ちょっとずつ違う同じ顔の五人

以上、大晦日に今年98本目の記事でした。新年もよろしくお願いします。



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