(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

長いトンネルの中に光を見た

国家財政については正確に説明できる方も多く、本ブログではトピックとしてはあまり扱ってきませんでしたが、半年前の(新)ブログ記事『まだ言ってる「国の借金」』では、それについて少しだけ触れてみました。

自国通貨建ての赤字国債財政破綻することは原理的にあり得ず、それもそのはずで、国債を発行するのもそれを引き受けるのも同じ政府であるということ、つまり自分で自分に借金をしてるのだから、それを取り立てる存在など初めからなく、当たり前と言えばあまりに当たり前な話なのです。

私たちの庶民感覚だと、「赤字」という言葉や「借金」という言葉は、重くのしかかった負担のように感じてしまいますが、通貨発行権を有する国家にとっては、「借金」とは単なる発行した通貨の総額を意味しているだけなのです。

その通貨が社会に出回ることで、道路や鉄道などの社会資産が形成されてきており、国の繁栄を支えてきたと言えるでしょう。単純に言えば政府の赤字(実際は通貨の発行額)は、そのまま国民の黒字として転嫁されてるだけの話なのです。

よく「子孫にツケを回すのか!」と脅してくる政治家や官僚がいますが、明治政府が設立して以来、これまでツケを払った政権などなく、これからもツケ払いを迫られる必要性などまるでないのです。

税金は消費需要と生産供給のバランスを保つため、市中資金の流通量を制御するためには必要なのですが、バブル経済以降デフレ続きの日本では、供給量過剰・需要縮小のアンバランス状態が続いており、この局面では市中通貨量を増やすべきなのです。つまり、

 増税なんかやってる場合ではない

ということなのですよ。

財務省の言う財政健全化とは「国家財政の出入りをバランスさせる」という意味ですが、それって「市中へ新たな通貨を出さない」と同じ意味ですから、現在の局面では需要はますます縮小していくことになります。これに、最近の海外輸入品の値上げが加わりますから、需要の縮小は更に加速し、その内に国内生産力の低下が始まり、国家は衰退への道筋を辿ることになります。

結局、健全化政策がますます国の経済活動を悪化させている訳です。かれこれ20年以上続いている「改革」ブームは「財政健全化」の裏返しですが、その掛け声がこれまで何の成果も産み出せていないことは、読者の皆さんはとっくにお分かりですよね。

私の説明ではまだ分かり憎いかもしれませんが、実はこの当たり前の原理について理解しやすく描かれた映画「君たちはまだ長いトンネルの中」が、7月9日までYoutube上で無料視聴できるそうです。


映画「君たちはまだ長いトンネルの中」のシーンから
URL:https://www.youtube.com/watch?v=5mbRkdA50VA

作品としても面白く、特に10代、20代の若い人にはぜひ観ていただきたいと思います。

そして、頭の良いはずの財務官僚が、どうして現在のような愚策を頑なに実行しようとしているのか、その真意についても良く考えてみて欲しいのです。説明のつかない彼らの行為を「財務省の役人は〇ホだから」と表現する識者もいらっしゃいますが、果たしてそれだけなのでしょうか?

ご存知のように、私は政府が一丸となって隠し続ける1985年の「123便事件」を扱ってきましたが、最近は、日本の産業の根幹ともいえるエネルギー政策が「地下アレ」によって支えられている実態について報告しています。

ここから言えるのは、この国の政府が明確な意図をもって国民を真実から遠ざけ、敢えて苦境に陥れようとしている、何かバイアスのような行動原則が存在しているという事実なのです。

それがいったい何なのか、それを解明し是正することが、将来にツケを残さないために今の私たちが一番に取り掛かるべき課題ではないかと思うのです。



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