(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

呪いの大作、オスカー受賞に寄せて

うーん、あんまり乗り気ではありませんが、これまでも取り上げたネタなので無視する訳にもいかず、ここで簡単にご紹介しておきましょう。


(以下略)

引用元:NHK NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240311/k10014385761000.html

名誉ある賞と言われているアカデミー賞(長編アニメーション賞)を受賞したのだから、やっぱり「おめでとう」とお伝えするべきなのですが、それでもどこか釈然としませんよね?

この映画をご覧になった方で、「すげー面白かったぜ!」と思った方は果たしてどれだけいらっしゃるのでしょうか?「んん?さっぱり分からなかったけど?」と感じた方の方がはるかに多かったのではないかと思います。もちろん普通に鑑賞したらの話です。

そんな作品でも何かしらの賞が授けられるのは、授賞式そのものに政治的な色合いが濃く、どうしても「この作品がすごい」と思わせる必要性があるからだと考えられます。

こんな風に書くと「オスカー受賞作を〇カにするのか!」とお叱りを受けそうなのですが、けっしてそんなことはありません。

実は、私も

 君たちはどう生きるか」はスゲー作品だ!!!

と驚嘆しているのです。

但し、長編アニメーションなどという呑気なジャンルではなく、むしろ、この作品の授賞理由となった

 政治的必要性

について大いに納得しているのです。

このブログのアニメジャンル、あるいは(神)ブログのアニメを題材にした記事を読み込んでおられる方なら、きっと同じようにこのアニメ映画を"別の角度"から堪能したに違いありません。

その一端として「731、123、13(またはB)」など、毎度お馴染みの呪いの数字がチラチラと埋め込まれていたのを見つけて、「やっぱりやってたぜ!」と歓喜されたかもしれませんね。

もちろん、ジブリさんが得意とする「日本神話」あるいは「日本古代史」を踏み台にした裏ストーリーなどが健在だったのは言うまでもありません。その点、本当に期待を裏切らない凄い作品だったのです。

 関連記事:
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 ・ぼっちと夏子は似た者同士 
 ・ひとりぼっちのナツコ 

そして、主人公マヒトの母ヒサコ、または少女の姿で現れたヒサコの幻影ヒミ。この女性が、日本神話に登場する

 木花咲耶姫コノハナサクヤヒメ)

をモデルにしていることは、オスカー受賞記念としてここでお伝えしておきましょう。

また、多くの方が「何だこりゃ?」と思われただろう、次のキャラクターにもかなり重大な意味が隠されていることを、ここでお知らせしておきます。


ワラワラ

この「ワラワラ」が「大きな魚」の内臓を養分として取り込み、成長して新たな人の魂になるという設定なのですが、これってまさに〇〇〇のことを指しているのです。お分かりでしょうか?

それを理解するためには、ワラワラが地上へ上昇する時の形態をみればお気づきになるかと思います。実はこれ、ヒサコとナツコが瓜二つの姉妹である物語の設定と大いに関係があるのです。


鯨(大きな魚)と相似形の少女は繰り返されるテーマ
木花咲耶姫と磐長姫(イワナガヒメ)の関係か
過去記事「宝ジェンヌ投身事件の呪術的意味」から 

どうでしょう?こうやってストーリー解釈のヒントが分ると、またこの映画を観たくなりませんか?そう思ったら、ぜひまた映画館に足を運んでみてください。

何度見ても新しい裏設定が見付けられる「するめ」のような映画、それが「君たちはどう生きるか」であり、これだけ複雑かつ多彩な記号を一本の作品の中に押し込められるのは、後にも先にも宮崎監督しかおられないでしょう。

さすが呪いアニメの巨匠、宮崎駿監督。「これだけの要素をぶち込んで作品にしろ」とスポンサーから無理難題を指示された時はおそらく天を仰いだことでしょう。それでも宮崎氏はやり切ったのです。そんな訳で、宮崎氏には「千と千尋の神隠し」も併せて

 呪いアニメーション賞(ANIMATED CURSE FILM)

が最も相応しいと思うのです。



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