(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

すみません、凄く間違ってます

※7月12日に追記があります

このブログでは、多くの皆さんが信じている電気の常識について、その多くが間違っていると指摘してきました。

ひとしきり説明はしたので、もういいかなと思っていたら、ネット記事に次の様な記述を見つけたので、これは一言お節介を焼かなければと思い、筆を執ることにしました。

エジソンの「直流方式」が短期間に駆逐されてしまった「納得の敗因」
7/9(火) 7:30配信

(中略)

※本記事は田口善弘『学び直し高校物理 挫折者のための超入門』から抜粋・編集したものです。

使い勝手がよい交流方式

エジソンが推進した直流方式の敗因について、もう少し考えてみよう。

電力は高電圧で送ったほうが損失が少ない。高電圧で送ったほうが電流が低くなり、送電線での発熱が抑えられるためだ(『学び直し高校物理』Chapter17「ジュールの法則」参照)。

白熱電球の場合は発熱は多いほうが明るくなるので電流が高いほうが都合がいい。しかし、導線で遠方に電気を送ることを考えると、途中で発熱で失われるエネルギーが少ないほうがよいので、電流は低いほうがいい。

では送電において、電流を低くするにはどうしたらいいのか。遠方まで電気を送る場合、導線の長さが決まっているから、電気抵抗は決まっている。となれば、できることといえば、電圧と電流の調整だ。発電機が生み出す電力は以下の式で表すことができる。


 電力(ワット)=電流(アンペア)×電圧(ボルト)


電流と電圧の組み合わせは無数にあるが、エネルギー保存則に支配されるので、電圧が変わっても電流と電圧の積は変わらない。つまり、高電圧にすれば、電流は小さくなるので、電気抵抗で熱になって失われてしまうエネルギーは減る。これが高電圧のほうが失われるエネルギーが少ない理由である。

エジソンの直流方式が短期間に駆逐された背景には、交流方式が直流方式に比べて送電ロスが少ないことに加えて、電圧の変換が容易であるという長所があった。というのも、工場ならいざ知らず、家庭や事業所などで、実際に電気を使うときには電圧を下げないと危険極まりない。すなわち「使うときは低電圧、送るときは高電圧」にする必要がある。
(以下略)

引用元:YAHOOニュース(現代ビジネス) https://news.yahoo.co.jp/articles/bf69bb761d2fa1fefd4c080fe7ec407c4a527666

えーとですね、私が指摘したいのは次の等式なんです。

  電力(ワット)=電流(アンペア)×電圧(ボルト) ---(1)

この等式自体は間違っていないのですが、ここから導かれる次の結論がいけません。

 "つまり、高電圧にすれば、電流は小さくなる"

もちろん、この等式だけ見ていればそんな風に考えてしまうのですが、オームの法則という電気理論において絶対的な法則に従えば

  電圧(ボルト)=電流(アンペア)×抵抗(オーム) ---(2)

ですから、(1)の式は次の様に置き換えられるのです。

  電力(ワット)=電流(アンペア)×電流(アンペア)×抵抗(オーム) ---(3)

この式を見ればもうお分かりのように、

 電力は電圧と電流ではなく電流と抵抗の値に依存する

のです。



そうすると、(2)式で電圧を上げるために抵抗を増やしたら、それこそ送電ロスが増えますし、電流値を増やそうにも、大電流を流すと磁気抵抗が無視できないレベルで増大し、1000アンペアを超えたところで頭打ちになってしまうので、やはり限界があるのです。

そもそも、電流値を下げるための高電圧なのに、高電圧を得るために電流値が増えるというのでは前提の話と全く矛盾してしまうのです。

 さらに詳しくはこちら:電気の嘘と国家詐欺 

要するに

 「高電圧は効率が良い」は神話(嘘)

であり、この神話(嘘)を世界中の電力会社は一生懸命喧伝しているだけでなく、この様に教科書にまで堂々とこんな神話(嘘)がもっともらしく書かれているのです。

電圧の高い方がパワーがある? (7/12 追記)

多くの皆さんは、「電圧が高い=パワーが大きい」と勘違いされているようです。それは、「100万ボルトの高電圧だ、近づくな!」等の言い回しによく表現されています。

さて、「電圧=抵抗×電流」であることは上で既に述べていますが、この式に従えば、抵抗が大きければ電圧は高いということになります。

そうすると、電気を通しにくい大気は抵抗が非常に大きいのですが、皆さんは大気の中で毎日感電しているでしょうか?

そんなことがないのは、大気を通電する電流が非常に小さいからなのです。例えば、1万ボルトの電圧の内訳が

 1万ボルト=100万オーム×0.01アンペア

だとすれば、流れている電流はたったの0.01アンペアでしかなく、この電流に触れた時に自分自身にかかる負荷(パワー)は、

 0.01アンペア×0.01アンペア×5000オーム(人体のおおよその抵抗)=0.5ワット

と計算され、人によってはビリっと感じるレベルかもしれませんが、非常に僅かなものとなります。

この様に、電圧と言う指標は電気の出力を表す指標としては不適切であり、この電気社会において常に電圧の高低を以ってそれが語られているのは、電気の実情を誤魔化す為の巧妙なトリックであると考えられるのです


あと、交流電気だと電圧変換が容易と書かれていますが、電圧変換自体がエネルギーのロスに繋がることも説明が省かれています。

そもそも、「電圧変換によるロスはほとんどない」と教科書には書かれているのですが、実はどんなに高効率でも半分はロスしてしまうのが電圧変換なのです。つまり、変換作業自体にエネルギーが奪われてしまうのです。

 さらに詳しくはこちら:魔法の電圧変換装置(トランス)は存在しない 

そうでないと、トランス(変圧器)がいっぱい組み込まれた昔のアンプがどうしてあんなに発熱するのか説明できませんよね。つまり、

 「変圧のロスは殆どない」は神話(嘘)

ということになります。

電線1本に流せる電流はせいぜい40件分(25アンペア平均)だとして、高圧線鉄塔にその電線が20本ぶら下がっていたとしても、送れる電流量はせいぜい800件分なのです。

しかし、その高圧電線の先には何万件分もの住宅があり、工場があり、電気鉄道があります。その全てに十分な電力を行き渡らせるのに、いったいどんな魔法を使っているのでしょうか?

要するに、私たちが今使っている電気は、本当はどこからどのように届けられているのかということなのですが、読者の皆さんに考えて頂きたいのはまさにそこなんです。そしてその問題こそが、

 近い未来に起こる避けられない災難

の元凶となることを理解して頂きたいのです。


もう始まっています(関連記事:Vigilance Rouge 



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