知人から連絡があり、「巫女っちゃけん。」という映画が何やら意味深そうとのこと。調べてみたら、何と、舞台になっているのは福岡の宮路嶽神社(みやじだけ)じゃありませんか。本ブログの「今日も鳥居で神封じ?」で、巨大な注連縄で神を封じていると紹介した神社です。
(「巫女っちゃけん。」公式サイト:http://mikomovie.com/ )
この2月から全国公開とのことで、こちらの記事が当て付けみたいになったのはちょっと申し訳ないのですが、事実は事実としてお伝えしなければなりません。関係者の皆様はどうかご容赦ください。その代わりと言っては何ですが、映画の宣伝をここでしておきましょう。私もまだ観てませんが、過去何度かここを訪れた記憶を頼りに、予告編の画像をご紹介します。
この宮路嶽神社、近くの円墳内に作られた石室は日本最大級とのことで、宗像大社の元宮だったのではないか、宗像一族を凌ぐ大豪族の本拠地だったのではないかなど、諸説ある神社のようです。この他、朝鮮半島からの渡来人との強い関係性などについても指摘する声があるようです。
太古の祭司がどのような族種なのかは未だ不明ではありますが、はっきり言えるのは、この神社の神様が 海の神 であることです。それは海へと続く一直線の参道を見れば、それが海から神をお迎えする様式のものであると容易に伺えます。現在は、海から陸に上がられた神が本来の居場所に戻れない状況に置かれてます。地元の皆さん、この大きな注連縄と、参道に幾つも置かれた鳥居を、皆さんのレーザー光線で取り除いてあげてください。海の神は海に居られてこそこの世の恵みとなられるのですから。
知人の〇〇さんへの返信
〇〇さん宮路嶽神社。何度か行きました。
ここで私が興味を持ったのは正面左側にある山ですね。九州北部で宮路嶽と名のつくところは狼煙をあげて、 狼煙通信をしていた場所だとも言われてます。ですので、 山や高台との関係が深い場所であると思います。 新羅、百済、任那、そして高句麗ですが、古代史研究ではこれら半島諸国から渡来して来た朝鮮王朝の話題が尽きないよ うですが、 日本から朝鮮に渡ったという発想がなぜないのか不思議です。” 大陸から列島への一方向的文化圧力” という固定観念を取り払わない限り、 古代史の謎は解けるはずがありません。なぜ、天皇家が旧朝鮮王朝家と血縁関係を結ぶのか、 今上陛下がなぜ埼玉県の高麗神社を参拝するのか、 藤原氏の陰謀だけで説明がつく問題ではないと思います。
朝鮮半島にごく近い九州は福岡県。玄界灘を臨む海岸線の高台・山々に住む人々には、半島への特別な思いがあったでしょう。果たしてそれが、現在のように「外国・他民族」として見る思いであったのか?これを再度検証することで、現在の半島との関係に留まらず、日本という国の本当の成り立ちが見えてくるのだと思うのです。神々の呪詛封殺とは、真実の記憶へのアクセスを遮断する意味もあるのです。宮路嶽神社を訪れる際は、ぜひそんなことも考えてみてください。
海原の 辺にも沖にも 神つまります
天の壁 地のそぎ立つ 極み手延しき
枠中追伸です 02/27/2018
先々週の週末、上映最終日に観てきました。まあまあ面白かったし、それよりも懐かしさを感じました。個人的には玄界灘を背景にしたシーンが一番好きでしたね。私も呪詛やら何やら言ってますが、自然の大きさの前では人の考えることなどホントちっぽけです。人はその小さな嘘を何で一生懸命隠そうとするのか、私にはよく解りません。また、当地を訪ねてみようと思います。
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