(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

バケモノの国にされた日本

予想通り、これといった災害は起こらず8月8日は無事に過ぎて行ったようです。もっとも、何も起こらないという予想は予想とは言えませんが・・・・房総半島では大雨の影響もあったようですし、台風9号が西日本を通過中のようですから、注意・警戒はもうしばらく続けてくださいますよう、お願いします。

さて、「そばかす顔の秘密」で、細田守監督の最新作「竜とそばかすの姫」に日本古代史の要素が詰め込まれているのをご紹介しましたが、気になったので、過去の細田作品「バケモノの子」(2015)を観てみました。


動画:「バケモノの子」予告 (神数117が隠れています)
https://www.youtube.com/watch?v=BTOWVxi2KC8

いや、もう参りました。一度観ただけで、この作品も日本古代史をベースに置いていることはすぐに分かりました。

ここからは、作品をご覧になられていることを前提で説明しますので、まだの方はネタバレ注意でご了承願います。

まず、とっかかりのヒントは主人公の少年「蓮(れん)」のバケモノの国で付けられた名が「九太」であることです。これには「九番目の長子」という意味があります。

そこで秀真伝(ほつまつたえ)における第9代アマカミ(神代の天皇に相当)である「オシホミミ」が想起されます。すると九太の現実界のガールフレンド「楓(かえで)」は、必然的にその皇后である「タクハタチチヒメ」に決まってきます。

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画像1:九太と楓およびその古代史モデル

「タクハタチチヒメ」とは記事「舞台に現れる千千姫」でも説明したように、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」の主人公「千尋」、また「もののけ姫」に登場した「カヤ」のモデルと同じなのです。ちなみに楓の声を担当したのが、「広瀬すず」さんであることは別の意味で注目に値します。秀真伝によると、タクハタチチヒメの別称には「スズカヒメ」があるのです。

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画像2:カヤと千尋

そんないきなり「九」という数字だけで決められるのか?と思われるかもしれませんが、そのように仮定すると、その他の登場人物(バケモノ含む)の設定理由がすんなり見えてくるのです。

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画像3:左から、熊轍(くまてつ)・宗師様(そうしさま)・猪王山(いおうさん)

画像3は作品に登場する九太の親の世代が、第八代アマカミでオシホミミの父である天照、その兄弟である月読・素戔嗚(すさのお)のいわゆる三貴子に対応していることを表しています。なお、秀真伝における天照とは男性の人王であり、超自然的な神でもなければ女性でもないことにご注意ください。

熊は隈であり、神を意味しています。熊轍の着衣に太陽のマークがあることから、それは太陽神、すなわち天照を表しているのでしょう。また兎は月に住むとされ、猪は「もののけ姫」の中では出雲系古代人を示すサインとして使われています。素戔嗚がいわゆる出雲系血統の祖であることは、ここで改めて説明する必要はないでしょう。このように、この映画の人物設定は日本古代史と極めて良く合致するのです。

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画像4:「もののけ姫」に登場したナゴノ守(大国主)と乙事主(事代主)

そうなると、猪王山の長子である「一郎彦」はオホナムチ(大国主)ということに自動的に決定してしまうのです。

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画像5:一郎彦

映画の最後の方で、一郎彦の操る鯨が渋谷で大暴れするシーンがあるのですが、古代期、鯨とは「海から漂着する神」の一柱として崇められ、それらは「夷(ゑびす)」と呼ばれていました。夷は恵比寿で、一般的に恵比寿様とは大国主の子である「事代主」を指します。

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画像6:渋谷で暴れる鯨(夷=事代主)

人に抗い太陽神にも牙をむく荒ぶる出雲の神々、なんと、このモチーフは「もののけ姫」のそれと全く同じなのです(*)。

*映画「もののけ姫」の分析については(神)ブログの関連記事をお読みください。

なお、細田作品は「サマーウォーズ」、「バケモノの子」、「竜とそばかすの姫」と、とにかく「鯨」が良く出てきます。「事代主」をこれだけ用いるのには何か大きな理由がありそうですが、それと広瀬すずさん起用の深い理由については、今後(神)ブログでの分析をお待ちください。

ストーリーの細部については様々な解釈が考えられはするのですが、結局のところ、この映画のやってることは

 実在した日本の古代王をバケモノ扱いしている

という点に尽きます。私たちの先祖がバケモノということは、私たち日本人が「バケモノの子」と侮蔑されているのと同じなのです。別の言い方をすればこの映画は

 日本を呪っている

と言えるのです。この古代日本を貶める徹底したプロパガンダは今に始まった訳でなく、「もののけ姫」など他作品を通して、何10年も掛けて私たちの頭に刷り込まれているのです。

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画像7:古代史家系との関系図

このような一貫したプロパガンダ細田監督や宮崎監督個人の力量だけで為されているとは到底考えられず、日本メディア界の後ろ側に、日本人の洗脳を目的とした国家的な洗脳創作集団が隠れていると見るのが、おそらく正解なのでしょう。つまり、今の日本はそういった集団に、見る物聞く物全て乗っ取られているということです。

メディア戦略による大衆への刷り込みは、123便事件においても多用されています。その最も端的な例を「123便事件と芸能界の闇(12) - 八月に天皇は殺される」で取り上げています。それら関連記事については(新)ブログ「芸能界の闇」シリーズをお読みになってください。

 関連サイト:黒霧123便関連記事ガイド


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私が中学生の頃、「テレビを見てたら〇カになる」と真剣に怒っていた教師がいたのですが、当時は「何を言ってるんだろう、この人は?」と相手にせず聞き流していました。今このような事実を知るにつけ、また、新型感染症の乱痴気騒ぎを見るにつけ、あの時の先生の言葉は正しかったと、しみじみと当時の自身の幼さを振り返ってしまうのです。

来る8月13日は「もののけ姫」がテレビ放映されるそうです。日本を呪う同映画のあざとさを、どうか分別を以って見破ってください。



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