気付いてみたらこのブログでも多くの地震ネタを扱ってきました。
プレート理論はインチキだとか、大地震は人工地震だとか、一般常識からはかなりぶっ飛んだことを書いてはいますが、私はけして「〇月〇日に大地震が来る、避難しろ!」みたいな予言的記事は書かない、というか、未来に起こることなど分からないから書けない、というのが本当のところです。
まあ、それでも色々と好きなことを書かせてもらってますが、これまで国内で起きた地震のことをどれくらい把握しているのか、自分でも理解が不十分であると認識し、過去十余年の有感地震観測データを俯瞰してみました。
俯瞰するといっても、平均して年間2千回以上発生する地震データを漫然と眺めていても、その膨大な数に圧倒されるだけなので、自分なりに表にまとめてみたのです。
その中から、日本人なら誰しも忘れられない、あの時のデータを抜き出してみました。
表1:2011年3月前後の有感地震の発生回数。紫枠が震度7の発生月
こうやって見ると、岩手沖や宮城沖は常に毎月数回程度の地震が発生する場所ではあったのですが、あの311の震度7の大地震の月から1年以上も高頻度で地震の発生が続いていることが分かります。そして、上の表にはありませんが、この傾向は2017年位までのおよそ6年間続くのです。
地震学者さんは、大地震の発生メカニズムをプレート運動とそのエネルギーの蓄積で説明されることが多いのですが、この傾向性の大きな変化をプレートモデルでいったいどのように説明されるのでしょうか?
しかも、地震の発生傾向が2011年の3月から大きく変わったのは宮城沖だけではありません。近くの福島沖や茨城沖ならまだ分かるのですが、何故か東北から離れた新潟や長野でもその現象が起きているのです。これらが連動しているのなら、そのメカニズムもしっかり説明して頂かないと、やはりプレート説への疑念は払しょくできるものではありません。
ところで、地震予知という訳ではありませんが、ここ最近気になる揺れが観測されています。その部分を抜き出してみましょう
表2:先月までの直近の地震発生回数。赤枠は震度5の発生月
この表の「?」の震源地がお分かりになるでしょうか?このブログの熱心な読者さんならもうあそこだと気付かれたはずです。 そうです、ここは
石川県能登地方
あの能登半島の珠洲(すず)市周辺なのです。
画像:能登半島で最近発生した2つの震度5の地震 (C)tenki.jp
関連記事:
・鈴鹿のスズカ姫
・東京が揺れた
表にはこの珠洲周辺の過去12年の地震発生回数が残されているのですが、2020年に入るまでは、時々震度3から4の中規模地震が起きる程度で、地震の発生震度はけして高い場所ではありません。
何故か2020年3月には震度5の地震を含む6回の地震を記録し、それから1年置いて地震が多発するようになり、またもや震度5の地震を記録するなど明らかに傾向の変化が見られるのです。
もちろん、だからこの先どうなるとは言えないのですが、傾向が変化しているという意味で、これからしばらくは注意すべき対象であると言えると思います。
以上、この自作の表から色々と面白い地震大国日本の姿が見えてくるのですが、この表を見て分かるのは
・地震の高頻度発生地域は割と限られている
・大震災級は突然訪れ、そこから傾向が大きく変わる
という2つの事実なのです。
どうしてそうなるのか、それについては私も思案しているところですが、地震学者の皆さんも、例のプレートテクトニクスやらで、しっかりとこの事実を説明できるようにしてください。
そして、いつもと同じ決まり文句となりますが
分からない時は分からない
でいいと思いますよ。何たって相手は大自然なのですから。
画像:表データのイメージ(Excel xlsx形式)
※この表は(神)ブログメルマガの購読者様専用サイトでダウンロードできるようにする予定です。詳しい情報については次の配信までお待ちください。
神代二の年に記す
管理人 日月土