ここ最近、天気関係の話題を取り上げていますが、今年の長雨と台風発生数の減少について関連性を指摘している一般報道記事があったのでご紹介します。
7月に台風発生ゼロだと統計史上初 大雨の原因と関連か
2020/07/26 18:26 ウェザーニュース
今年は6月12日に台風2号が発生して以来、北西太平洋では台風が1つも発生していません。このまま7月の台風発生数がゼロとなると、1951年からの統計史上初めてのこととなります。
太平洋高気圧が強く、フィリピン付近で積乱雲群が発達しにくく
今月これまでに台風の発生がない理由として考えられるのが、例年よりも西側に強まっている太平洋高気圧の存在です。勢力の強い高気圧のもとでは積乱雲の発達が抑えられることで、台風のふるさとでは熱帯低気圧や台風が発生しづらくなっているものとみられます。
その原因のひとつとして、インド洋全体の海面水温が平年より高いことが挙げられます。気象庁の解析では、この春のインド洋熱帯域の平均海面水温は、2016年以来の高い水準でした。
インド洋では雲の発生・発達が起こりやすい状況で、その反動で相対的にフィリピン付近の北西太平洋では下降気流が強まり、太平洋高気圧が普段よりも西側にも張り出すことに繋がっているものとみられます。
この現象は「インド洋キャパシタ」と呼ばれることがあり、エルニーニョの収束から少し遅れて発生することがあるといわれます。
7月豪雨の原因とも相関か
このことは、今月西日本などに災害をもたらした令和2年7月豪雨とも関連がある可能性があります。
太平洋高気圧の周囲をまわってフィリピン海方面からやってくる暖かく湿った空気の流れが強まり、さらに梅雨前線に沿って西から流れてくるインドモンスーンの暖かく湿った空気の流れと合流し、南西から大量の水蒸気を送り込んだことで、次々に雨雲を発達させる非常に危険な状況を作り出したとみられます。
月末にかけても台風発生の可能性は低い
ウェザーニュースのグローバルストームセンターの予測では、7月末までに北西太平洋で台風が発生する可能性は低いとみられ、統計史上初の台風のない7月になる可能性が高まっています。
ただ、フィリピン近海で晴天が続き海面水温が上昇すると気象環境が変化する可能性もあるので、今後の変化に注意が必要です。
(以下略)
引用元:ウェザーニュース https://weathernews.jp/s/topics/202007/260215/
この報道記事から事実として確認できるのは
"1951年からの統計史上初めてのこととなります"
くらいなのではないでしょうか?これ以外は「関連がある可能性があります」とか「危険な状況を作り出したとみられます」、また「可能性が高まってます」など具体的な数字もあげずに推測ばかりを並べ立ててるだけのように読めます。
正直な感想を言わせてもらうなら、こんな解説なら誰だってできるので、私としては、民間とはいえ気象の専門機関なら、より緻密で論理的な分析をお願いしたいところです。
だいたい、気体は高気圧から低気圧に向かって移動するのが自然法則の教えるところなのです。どうして高気圧帯(境目などないはずなので『帯』という呼び方もおかしい)のヘリを迂回するかように、「温かく湿った空気」が流れるのか、それを説明してもらいたいものです。
また「インド洋キャパシタ」なる熱の偏在現象について、どこかに去ってしまったエルニーニョ君と共に、熱力学第二法則に逆って発生する理由をご教授頂きたいものです。そもそも、これを説明しなければ今回の長雨と台風発生数減の関連を解説したことになりません。
分からない時は「分からない」でいいのですよ。人は神様ではないのだし、別に怒ったりもしません。ただ、意味のない推測ばかりを語るのは人を惑わすだけなので、専門メディアとしてはその点十分にご留意頂きたくお願いします。
追伸
これを書いてた9時40分頃、緊急地震速報がけたたましく鳴りましたが揺れはなし。これは全世界一斉コロナ祭の余興の一つなのでしょうか?
そして、この速報の少し前に、こんな事故もありました。
福島・郡山で爆発、少なくともけが10人 ガス漏れか
2020/7/30 9:55 (2020/7/30 10:27更新)
30日午前9時ごろ、福島県郡山市内で爆発事故があった。地元消防によると、建物が損壊し、少なくとも10人がけがをしており、順次搬送している。けがの程度は不明。
ガス漏れの可能性があり、県警や消防が詳しい状況を調べている。
東邦銀行(福島市)によると、爆発があった現場付近の支店にいた銀行員2人と、現金自動預払機(ATM)を利用していた客2人がけがをして救急搬送された。同銀行によると、爆発が起きたのは「しゃぶしゃぶ温野菜郡山新さくら通り店」とみられる。
現場から約200メートル離れた自宅にいた男性(67)は「大きな音がして家が揺れた。爆発の衝撃で自宅や事務所の窓ガラスなどが割れた」と語った。〔共同〕
引用元:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62070300Q0A730C2000000/
上写真はNHK NEWS WEB 「福島 郡山で爆発音と通報 建物に被害 少なくとも11人けが 消防」より引用。こう言っては何だが、あまりにも爆発っぷりが見事過ぎなのでは?
この郡山爆発事故報道を暗号報道として分析した結果、地震速報の誤報と関係ありと出ました。ただし、とってもくだらない内容なので敢えてその分析結果は公表しません(※再追記:「くだらない」はちょっと言い過ぎでした。精査したところ重要な情報が隠れているのに気づきました。何度も書きますが、私はこういう持って回ったやり方が大嫌いだと改めてお伝えしておきます)。
ヒント:
こちらの誤報報道に出てきた数字を調べます
・最初の地震が観測された時間:9時36分 → 369
・地震速報が発信された時間: 9時38分 → 389
389から369宛てのメッセージという意味です。数字が誰を指すかはお考えください。緊急地震速報を使ったのは必ず伝えるためにそれが必要だったからでしょう。そして、そのメッセージ内容が郡山爆発事故の報道に表されているという構成です。次回8月1日発行のメルマガでは本件について簡単な解説を載せたいと思います。
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