(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

それでもウクライナに注目せよ - 地下電源情報(4)

海外メディアの主要ニュースを日々追う中で、ここ最近、ほぼ毎日途切れることのない話題は何といっても

 ウクライナ・ロシア紛争

です。

まるで、ゲーム解説のような実感の湧かない戦況報告や、国外脱出したウクライナ国民のお涙頂戴ストーリーには、もはや辟易とするものがあります。

実際に不幸に遭われたり、不便を強いられている当事者には同情いたしますが、どうもこの紛争には釈然としない点が多いのです。最近は電力が足りなくて冬が越せない云々言っておりますが、メディアも新たなストーリー開発に余念が無いようです。

 関連記事:ウクライナの節電祭 

まあ、これも「ウクライナ祭」と捉えるしかなさそうなのですが、お祭次いでに、今回は節電祭真っ最中のウクライナ共和国の電源情報を一部公開したいと思います。とは言っても、これも「電源公開祭」の一環ですので、その様にお読みになって頂ければと思います。

以下情報からの抜粋です

 地下電源サイトの存在地域:
  ウクライナ スーミィ州 

 炉数:
  18基

 最大深度:
  海抜 -465m

 1基当たりの最大出力:
  113万kw/h (比較的大型)

 取水位置:
  デスナ川

 排水位置:
  デスナ川(取水先より1km程度下流

 稼働開始年:
  2003年
 
 目的及び特徴:
  ・民生用電源としては明らかにオーバースペックで特殊用途が目的
  ・電源西側の小集落に大型地下サイトが建設されている


図1:スームィ州内の地下電源サイト


図2:地下電源サイトとキーウ・モスクワの位置関係

上の図2を見ればお分かりの様に、ウクライナの首都キーウとロシアの首都モスクワは直線距離で750kmしか離れておらず、両国が本気で争っているなら、遠くのウクライナ東・南部や黒海でドンパチやってる場合ではなく、北部にあるこのスームィ州辺りが攻防の拠点になると思うのですが?

しかし、こんな大規模な地下開発がなされているなら、両者示し合わせてこの地での本格的な戦闘を避けているのも納得です。両国と大手メディアが手を取り合ってまずは世界の耳目をウクライナ周辺に集めようと頑張っているのでしょう。

どこかの軍隊がここを急襲すれば、おそらくこの紛争はその目的を失い、一発で解決するのではないかと私は考えますが、それじゃお祭になりませんから、望むべくもないでしょうね。

そんなことよりも、地下アレの排水がデスナ川を経由して、ウクライナの主要河川であるドニエプル川に注ぎ込んでいるってのもすごい話です。私としては、そちらの方がむしろウクライナ国民にとって大問題だと思うのですが・・・まあ、お祭ですからね。

1986年、ソ連時代に起きたチェルノブイリ原発事故の一件といい、激しいお祭が続くこの国の国民には、広島や福島など同様のお祭を経験した国の一人として同情の念を禁じ得ません。


ウクライナとロシア、これからも仲良く喧嘩してください。


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