(真)日本の黒い霧

123便事件は世界の闇を照らす

選択権なき天気の子


 あけましておめでとうございます

正月の3日、あの「天気の子」が地上波で放送されました。1分間の特別エンディングがラストに添えられていると言うので、ちょっと覗いてみました。

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画像1:開始部

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画像2:中間部

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画像3:終了部 (流れる筋雲は複十字=反キリスト)

メッセージのテキスト書き起こしは以下になります。

世界はあっという間に変わってしまった
もう 元の世界に戻ることはないのかもしれない

 それでも、僕らは ――

この世界で生きていく
生きていくしかない

だからせめて
食べて、笑って、恋をして、
泣いて、怒って、ケンカして
それでもただ一瞬でも多く笑い合って
その瞬間を愛おしく思えたら

<<大丈夫>>

僕たちは僕たちの世界を
きっと乗り越えていける 

 

何だか、思いっきり現在のコロナ騒動に迎合していて興覚めだったのは言うまでもありません。

そもそも、映画本編の要旨は「世界の秘密を垣間見た二人」、「小さくても世界を変えた二人」という、若者本来の感性に見られる未知へと向かう志だったはずなのですが、そこの最後で

 「変わってしまった世界に歯を食いしばって生きる二人」

という、「若者は低い所で小さな満足を見つけて喜んでいろ!」的な大人目線の情けないメッセージにすり替えられていたのはたいへん残念です。というか、こんなメッセージいらないでしょう。

コロナの話は今更何を出しても分からない人は分からないでしょうが、パンデミックと呼ぶに相応しい社会現象でないことは以下の記事、その他の科学的検証から明らかですし、これがもはや政策的に作られたムーブメント(風評)であることは間違いありません。

 外部リンク:【小浜逸郎】新型コロナ、10のウソ

そんなどうしようもない大人の事情に、若者の純粋な感性を引っ張り込むなと釘を差したくなるのは、果たして私だけでしょうか?

■英文タイトルに隠された真意

ならば、本編そのものは高く評価できるのかと言えば、それもありません。何故なら、この映画に使われている英文タイトルに強い悪意が込められているからです。

英文タイトルは

 Weathering With You (画像3を参照)

で、一般的に「天気」(名詞)として翻訳される「Weather(ウェザー)」ですが、ここでは動詞としての意味を使っています。ロングマン英英辞典によると、Weatherの動詞の意味は次のようになります。

if a company, business etc weathers a difficult situation, it manages to come through it safely
(会社や仕事などで困難な局面をウェザーするとは、安全にそれを乗り切れるよう仕切ることを言う) 

よって、ここから英文タイトルの意味は

 あなたと共に困難を乗り切る

となります。

これは、なかなか考えられた良いタイトルではないかと思われるかもしれません。しかし、Weatherの語源を遡るとそれはドイツ語のWederとなり、Wederとは英語のNeither、すなわち

 どちらでもない

という意味になります。つまり、Weatherが本来持つ「困難を乗り切る」の意味とは自身の努力や機転によるものでなく、まさに「お天気任せ」、「お天気窺い」であり、この意味で反語的に本編の英文タイトルを翻訳すると

 お前たちに選択の権利はない

と訳せるのです。それはまさに、今回の特別エンディングの意味そのもであるとも言えるのです。逆の言い方をすれば、特別エンディングこそが映画「天気の子」の正体なのであり、同じく画像3に現れた「複十字=反キリストの象徴」こそが制作側の真意なのです。

■気になる色調の変化

「天気の子」は私も劇場で鑑賞しましたが、今回の地上波初放送編集を見て思ったのが、劇場版と比べて全体的な色調が変わっていたという点です。言葉で表現しにくいのですが、劇場版はもう少し抜けるような明るさがあったはずなのに、今回のテレビ版は明度・彩度等に暗めのトーン修正を掛けているように感じたのです。

我が家のテレビの問題もあるので、絶対そうだとは言えませんが、言葉だけでなく色彩も大衆心理を操作する重要なファクターであることはここで理解しておいてください。とにかく、〇ィズニー映画のような若年者向け大ヒット映画にはその仕掛けがふんだんに使われいますので、それについてはまた取り上げたいと思います。

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色彩が大衆心理に及ぼす影響は、旧軍時代から大衆向けプロパガンダを目的とした研究対象の一つであった。もしかしたら、どこぞの美術館の地下深くで、今でも密かに研究が続けられているかもしれません。



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